統合失調症を生きる: NHK「生活ほっとモーニング」 当事者・家族・医療の現場から
- NHK出版 (2005年1月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140112069
作品紹介・あらすじ
最近まで精神分裂病と呼ばれ、差別と偏見の対象だった統合失調症。およそ100人にひとりがかかる、治療すれば治る病気だと知っていますか。
感想・レビュー・書評
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この本は,最近増えてきている当事者の思いを語るという形式の内容であると思って購入したものです。従来の本との違いは,当事者だけでなく家族の思いも取り入れられているし,最近の精神医療やリハビリテーションや心理教育のことなどにも触れられているという点です。
精神障害を持つ当事者が,地域で当たり前に暮らすことを阻害する大きな要因として偏見や差別がありますが,その背景には精神疾患や精神障害に対する無理解があります。知らないことでいたずらに恐怖感を持ってしまったりしますし,そのことが精神障害を持つ当事者の社会参加を阻害するのです。
この本では,NHKのスタッフが精神疾患のことや精神保健福祉のことを知らなかったことを率直に書かれていますし,精神障害を持つ当事者や家族と接することで,無理解の恐ろしさを実感しておられることが分かります。
精神保健福祉を理解したいと思われる方に,最新の情報が提供されているので,おすすめです。
蛇足
報道機関として今まで伝えてこなかったことの反省も書かれており,精神障害に対するマイナスイメージばかりを伝えてきたといわれますが,このような姿勢はとても嬉しいことです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クッキングハウス
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