NHK出版 音声DL BOOK 越前敏弥の英文解釈講義: 『クリスマス・キャロル』を精読して上級をめざす

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140351741

作品紹介・あらすじ

語学力を大きく向上させるための近道のひとつは、すぐれた文章を隅々まで熟読すること。
200年近くにわたって読み継がれている、ディケンズの名作『クリスマス・キャロル』は、まさにそうしたすぐれた文章のひとつである。
さらに『クリスマス・キャロル』には、大学受験までの英文法ではあまり扱わない、盲点となるような文法事項(コロン、セミコロン、カンマの使い分け/描出話法/連鎖関係詞節など)のほか、文学作品特有の婉曲的な表現(ダブルミーニング/視点の捉え方など)や反語的な言い回し、文化的背景の理解を要する表現が満載で、しっかりした英文読解力を築く上で最良のテキスト。
そんな作中の手ごわい英文の数々を、名翻訳家・越前敏弥さんが徹底講義! 熟読すれば、あなたの読解力が進化する!
【イギリス人ネイティブによる英文の音声ダウンロード付き】

〈音声のダウンロードについて〉
本書を購入された方は、本書の音声をNHK出版サイトからダウンロードできます。詳しくは書籍内の説明ページをご参照ください。

●本書の特徴●
〇翻訳家ならではの読解テクニック
あまたのベストセラーを訳してきた越前さんが長年培った翻訳技術は、正確に英文を読みたいと願うすべての人に役立ちます。
たとえば物語の序盤に、
I know, of my own knowledge, what there is particularly dead about a door-nail.
という文が出てきます。この文のofがどういった働きをしているかがわからないことには、文を正しく理解することができません。
この他、助動詞や時制の使い方、比較の構造など、つい見逃してしまうような語が、正しく解釈できるかの分かれ目になります。本書では「設問」という形でこのような盲点となりがちなポイントに光を当てます。
さらには「予想を立て、それを修正しながら読む」「違和感を感じた時は誤読を疑う」など、読むときの心構えから、辞書の使い方や調べものの方法まで丁寧に解説。

〇かゆいところに手が届く解説
本書は、越前さんと翻訳学習者・大学生・高校生のグループとの勉強会がもとになっています。全員の訳文を越前さんがチェックし、それぞれのつまづきどころを抑えた上で、本書の設問や解説は執筆されました。受講者の「リアル」な読みがもとになった解説は、きっと読者のみなさんの「かゆいところ」に手が届くことでしょう。

●学習の進め方●
・あらすじを読んで作品全体の話の流れを確認
・『クリスマス・キャロル』から選ばれた10シーンの原文にチャレンジ
・英文読解に自信がある人は、全文を日本語訳してみる
・英文読解に不安がある人は、注釈を見ながら全文を訳してみる。もしくは読解のポイントを示した設問に答える。
・解説講義を熟読する。
・改めて原文を読み返すことで、読解力が飛躍的に向上!

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  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000216245

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著者プロフィール

越前 敏弥
1961年生まれ。文芸翻訳者。訳書『世界文学大図鑑』『世界物語大事典』(以上、三省堂)、クイーン『Yの悲劇』、ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』(以上、KADOKAWA)、ダウド『ロンドン・アイの謎』、ブラウン『真っ白な嘘』(以上、東京創元社)、ハミルトン『解錠師』(早川書房)、マッキー『ストーリー』(フィルムアート社)など。著書『文芸翻訳教室』(研究社)、『翻訳百景』(KADOKAWA)、『名作ミステリで学ぶ英文読解』(早川書房)、『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』(河出書房新社、共著)など。

「2023年 『オリンピア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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