NHK「100分de名著」ブックス 孔子 論語

著者 :
  • NHK出版
3.65
  • (9)
  • (21)
  • (25)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 273
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140815212

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おすすめ度:80点

    孔子『論語』解説本。入門書としては最適。
    佐久氏の現代語訳はわかりやすい。とっつきにくいと思われていた『論語』に親しみをもつことができた。
    孔子が春秋時代にどのような一生をおくったのかも解説されており、孔子が決して「枯れた爺さん」ではなく、その人間くささも伝わってきた。
    人生でもっとも大切なこと:「恕」(思いやり)。
    中庸のすすめ。
    西洋哲学はコインの表裏、東洋の思想はジャンケンポン。

  • 本当にエッセンスの部分だけの紹介になっていて少し物足りなさはあるものの時々の社会での論語の捉えられ方や、歴史的な背景も面白く説明がされていて入門書にはぴったり。テレビテキストではあるが読み物として手元に置いておく価値はあると思う。

  • 改めて論語の素晴らしさを学びました。佐々木常夫さんが出ていたのは驚きでした!宮城谷さんの孔丘を読んでみます!

  • 読みやすく、初めて論語に触れて私もスラスラ理解できた。
    孔子の教えで何個も響くものがあった。
    繰り返し読んで心に染み渡らせたい。

  • 論語の要点や孔子の人物像がよくわかった。

  • 中庸がよい、ほどほどが良い。臨機応変に。
    思っていたより緩くやさいい教え。
    個人的には西洋のカントやフロイトなんかより、古くても東洋の論語のほうがしっくりくる。

  • 「論語」に書かれている内容を知りたくて読んだ本。著者の著作の中で初めて読んだ本。論語の内容や孔子の経歴のことを知ることができて良かった。引用したくなるような良い言葉が掲載されていて良かった。

  • 論語がこんなに読みやすいなんて。
    解説が何故か武田鉄矢の声が聞こえる様だった。

  • 『NHK 100分de名著』の一つと言うことで、非常に読みやすく、2時間くらいで一通り読むことが出来ます。2500年程前に生きていた孔子が残した様々な会話や言葉、それを弟子たちがまとめた論語。中国をはじめ、日本の武士、さらには諸外国に至るまで、孔子の精神論は広まり、そして高く評価されています。
    だからこそ、かなり威厳に満ちた内容が連なっているのでは、と思ったのですが、意外にも、孔子の人間臭いところも散見されます。また、今のような便利なものが溢れていない世の中、しかも、達観した観念の持ち主かと思いきや、現代人と何の変わりの無い、本当に普通の人。なるほどな~、と頷けるところがあるのは勿論ですが、俗人のようでくすっと笑えるような格言もあります。意外かもしれません。が、後世にも残るような名言を残す人は、こんな普通の人なのかもしれません。

    『人生を歩む上で大切なこと』『自分の頭で考えぬけ』『信念を持ち逆境を乗り切れ』
    論語の中の全ての格言を提示してはおらず、その中で、著者が大切な言葉の端々をピックアップして掲載しています。これらのことを言葉にすると、当たり前のように思いますが、それをしっかりと心に刻んで実行に移している人は本当に少ない。皆無に等しいんじゃなかろうか。それは私も含め。でも、『それが人間。それをどう意識し、認め、そして苦しい中で強さへ転じていけるか』ということが大切なのでは、と訴えているのだと思います。

    『論語』の中で、私が好きな言葉を、いくつかここに書き留めます。これから先、私が『私らしく』生きる上で必要だと思い、そして、これまでのことを顧みる便でもあります。

    「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」
    「徳は孤ならず。必ず鄰あり」
    「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」
    「君子に九思あり。視るには明を思い、聴くには聡を思い、色には温を思い、貌には恭を思い、言には忠を思い、事には敬を思い、疑わしきには問いを思い、忿りには難を思い、得るを見ては義を思う」
    「其の身正しければ、令せざれども行なわる。其の身正しからざれば令すとも雖ども従わず」
    「人の生くるは直し。これを罔いて生くるは、幸にして免るるなり」

  • 慶応高校でもっとも人気のある先生が綴る論語解説本。4つのパートにわけ論語の持つ総合人間学を力説してくれている。
    著者のもっとも好きな章は「徳は弧ならず、必ず隣りあり。」だという。偶然にも本日私が朝礼であげた一節だった。
    最後には著者お勧めの論語の本が紹介されている。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1944 年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、同大学院で中国文学・国文科を専攻。大学院修了後、慶應義塾高校で教職に就き、国語・漢文・中国語などを教える。在職中は生徒の人気ナンバーワン教師にも選ばれた。退職後、『高校生が感動した「論語」』(祥伝社)がベストセラーとなる。またNHK でも『論語』の講座を担当。他に『ビジネスマンが泣いた「唐詩」』、『「孟子」は人を強くする』、『文系も知って得する理系の法則』(共に祥伝社)、『世界一やさしい「論語」の授業』、『論語の教え』(共にKK ベストセラーズ)、『21世紀の論語』(晶文社)、『あなたの悩みを晴らす論語』(池田書店)など著書は多数。現在、米国・シアトル在住。
担当者 志村

「2018年 『看護師のための論語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐久協の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×