規則より思いやりが大事な場所で: 物理学者はいかに世界を見ているか

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140819517

作品紹介・あらすじ

天才物理学者は「この世界」をどう見ているか? 文理を横断する思考の核心に迫る! 『時間は存在しない』『世界は「関係」でできている』等の著書で、物理学の最先端を詩的な言葉で解説しベストセラー生み出してきたカルロ・ロヴェッリ。彼が10年以上にわたりイタリアの新聞各紙に発表してきたコラムから、約50篇を厳選して収録。「ループ量子重力理論」を牽引する理論物理学のトップランナーであるだけでなく、哲学や文学にも造詣が深く、社会問題にも鋭く切り込む「発言する知識人」ロヴェッリはこの世界をどのように見ているのか? 常識にとらわれず真実を明らかにしようとするその思考の核心に迫る一冊!

感想・レビュー・書評

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  • 「確かさと不確かさの間で」

    「統計学の基本概念の誤解が広がっていることが、個人にとっても社会にとっても混乱と損失の源になっている。提案:学校教育にもっと確率の理論を」

    「なぜわたしは無神論者なのか」

    「個人的には、地獄に落ちるのが怖いからという理由で善行する人々を好まない。善行をすることを重んじて善行をする人のほうが好ましい」

  • h10-図書館ー2024/03/22 期限4/6 読了4/4 返却4/5

  • イタリアの理論物理学のトップランナーが、2010〜2020年にかけて仏英の新聞・スイスメディア等に発表したエッセイ集。人となりを示す生の考え方や視点、科学者として、イタリアの一市民として、西洋の知識人として。

    まさに理系のエッセイ。文系の人はどのくらい楽しめるんだろうか、と思いました。

  • 毎日新聞2024224掲載(川畑博昭、愛知県立大学日本文化学部教授、憲法史、大統領制、君主制、主権論、他)

  • 完読せず返却
    興味を引く話もそうでない話もあり
    ゆっくり読みたい

  • 2010~2013年:詩と科学≒世界をよりよく理解する精神の発露 ペンローズ・真の科学の達人 挑戦的な理性の叫び 科学=新カテゴリー発見→馴染むの絶え間ない努力  分化の遺伝子・平等に配分 対話する術 2014~2015年:多大な努力→明快な知性 自然主義 正しい<理解しようとする 2016年:混じり合う→豊かな未来 ルメートルーエゴ<好奇心 マリア・キュリー=名声によって堕落せず 哲学に耳を閉ざした科学→浅薄 2017年:ニュートン・チャーチル→限界を知っていた 2018~2020年:国民性には毒がある


  • ダンテとアインシュタインを糧に量子力学がブラックホールやビッグバンへと誘う。科学も哲学も文学も必要不可欠と理性の眼差しは温かい。虐殺、炭素排出、富の集中、核と地球の危惧も示す。表題が生まれた経緯に震えた。

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著者プロフィール

1956年、イタリア生まれ。ボローニャ大学からパドヴァ大学大学院へ進む。ローマ大学、イェール大学などを経てエクス=マルセイユ大学で教える。専門はループ量子重力理論。 『すごい物理学講義』など。

「2022年 『カルロ・ロヴェッリの 科学とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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