- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140841068
作品紹介・あらすじ
「私自身を知りたい」紀元前五世紀のヘラクレイトスの言葉は極めて今日的である。タレス、ピタゴラス、パルメニデス、プロタゴラス…、ソクラテス以前の思想家たちは様々に「世界」や「人間」を探究していたが、そこには今日へと繋がる共通の思考態度=論理の誕生があった。彼らの残した言葉を読むことにより「哲学の始まり」の時期に立会い、「哲学とは何か」をその原風景から問いなおす書。
感想・レビュー・書評
-
「古代哲学史」の教科書。
古代ギリシアの自然哲学者について書かれています。
高校時代は訳の分からなかったギリシア人の発想も、改めて視点を変えてみればとても美しいものであるということに気がつきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おもにソクラテス以前の哲学者を取り上げ、そこから「哲学とは何か」「哲学することは何か」を考えてゆける本。
「なんでそこまで現代日本を批判するの…」と思ってしまう部分がチラホラあるけれど、それも哲学を身近にするエッセンスかも?
目だって新しい学説が繰り広げられるわけではいけれど、読みやすく、分量も少ないので、楽しい一冊でした。 -
ソクラテス以前の哲学者についての入門的な書。わかりやすい。
-
基本的なところが過度に難しくなくまとまっている。悪い本ではないが、色々な本から寄せ集めたと言えなくもない。
哲学の基礎や流れを知っている人には少し物足りないが、初心者がコンパクトに知るのには良書だと思う。 -
本書はソクラテス以前の哲学者と、彼らの考え方の原型がまとめられている。大きくは9つの章と、古代哲学を学ぶために知っておくべき4項目が記載されている「補論」で構成されている。内容は、ミレトス派のタレスをはじめ、ソフィストと呼ばれたプロタゴラスまでの7つのグループにわけられており、それぞれに詳細な説明や、著者の持論などが筋道立てて並べられている。また難解な概念や、哲学用語に埋め尽くされた一部の類本とは一線を画し、この本でも述べられているが、「他人にも分かる」ように噛み砕いた言葉で展開されている。私は、いくつかある哲学の門―古代ギリシア、中世、近代などの一般的に区分された時代、または個々の哲学者など、どこから入るか迷ったが、後代の哲学者に影響を与えた哲学者がまとめられており、かつ哲学が始まったとされる時代として、本書から始めてよかったと思っている。お世辞ぬきに入門編としてお勧めの本である。
-
07097
04/21 -
「哲学とは何か」を原風景から問い直す。
-
難しかった。教養レベルでギリシャ哲学を学びたい人へ。