- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140880173
作品紹介・あらすじ
欠乏を生きた大人たちの適応スタイル、生き方や価値観が今、子どもたちを苦しめている。豊かさが生み出す多量の商品や情報や教育のなかで、心の力と感性を求めて苦闘する子ども・若者たち。彼らが、学生相談カウンセラーに伝えたメッセージ。
感想・レビュー・書評
-
感想
社会とズレていると言われる若者たちの実態。若者たちは自らにひきこもり苦悩することで、自分の心と社会の空気を入れ替えているのかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
色々な形で引きこもりをしてきた自分はいったい何だったのだろう、と思って手に取った。解答集のような目次だけで、ささくれ立った心のトゲが抜かれるよう。目の前の事から一歩離れて見ると、あせる心が少し落ち着いて向きあえる気がしてくる。
-
~110728
確かに、豊かすぎる時代を生きるのは未知で、子どもにとっても難しいことなんだろうな。肯定することの大切さを感じられます。 -
筆者はカウンセラーの視点から、時代と共に変わりつつある子供達へ大人が取るべき対応を丁寧に書いています。
時代は戦争を経て「欠乏の時代」から「豊かな時代」へ移り変わりました。
今はなんでも我が身に取り込む時代ではなく、溢れる情報の中から必要な情報を選ばなければならない時代です。そして子供達が日々抱える問題も同時に変わっています。
子育て中の方に薦めたい一冊。 -
欠乏の苦しさから解放された私たちは、現代社会の「豊かさ」の中でどう生きていくのか。物や情報があふれ、溺れそうになり、無気力感やニヒリズムに陥るかもしれないが、どう向かい合い、豊かさの適応していくか。たくさんの選択肢から、自分が本当に求めているもの、必要なもの、満足をもたらすものを見抜き、選び取るためには・・・
-
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
欠乏を生きた大人たちの適応スタイル、生き方や価値観が今、子どもたちを苦しめている。豊かさが生み出す多量の商品や情報や教育のなかで、心の力と感性を求めて苦闘する子ども・若者たち。彼らが、学生相談カウンセラーに伝えたメッセージ。
【目次】(「BOOK」データベースより)
1章 豊かさを生きる力とは/2章 「良い子」から「自らを恃む子」に/3章 教育が足りないのか、過剰なのか/4章 カウンセラーから見た「学校の七不思議」/5章 「ひきこもり」は哲学である/6章 「子どもという自然」とつきあう/7章 不要な「生き方」をいかに捨てるか
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
小柳晴生(オヤナギハルオ)
香川大学教育学部教授・保健管理センター所長。臨床心理士。1950年、石川県生まれ。学生相談カウンセラーとして22年、学生や子どもの心の声に耳を傾けてきた。言葉に込められた意味を読み解き、社会に伝えてゆくこともカウンセラーの仕事の一つと位置づけ活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) -
分類=社会・子供。02年1月。
-
大学ホケカン(保健管理センター)でカウンセラーを務める教授が著す。「欠乏の時代」を生きる力ばかりが教育現場で求められ、その通りに真面目に育った子ほど、現代の「豊かな時代」を生き抜く力が欠乏しているという皮肉を分かりやすく書く。
親向けのメッセージが多いかな。
でもとても役に立つ。