茶の湯の不思議 (生活人新書)

著者 :
  • NHK出版
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本棚登録 : 106
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140880715

作品紹介・あらすじ

なぜ茶碗を回すのか。どうして最初にお菓子をいただくのか。床の間や道具を拝見するのはなぜか…。茶の湯の作法やしつらいにはすべて理由があり、先達の美意識が凝縮されている。お茶を取り巻く数々のなぞを解き明かしてその本質に迫るとともに、現代を心豊かに生きるヒントを紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 遠州流茶道の当代の家元が家元になったタイミングぐらいで書いた本。書名のとおり、茶道の一見不思議なところを等身大の家元が思うところを書いていくスタイルで、読みやすく親しみやすい上に勉強になることが沢山ある。
    茶の湯の歴史もわかるし、建築や茶席でのマナー等々、幅広く日本文化について知ることができる。

  • 茶道のサークルに入っているのですが、所作や道具、茶の湯自体の来歴に触れることで、より楽しめるようになった感じがします。
    茶道をやってる、日本的な美意識に興味あるという人は是非読むべき!!

  • 遠州流茶道の家元が書いた本。茶の湯の歴史から考え方、作法をざざっと分かりやすくまとめている。
    茶席で用いる道具や様式を起源から教えてくれるのでうれしい。ただし実際の経験がないのでイメージが湧かない部分も多々あって口惜しい。
    そしてやはり作法が多い。著者は「作法を知らなくともまずは体験を」と言ってはくれるが、日本人としては不作法と思われる可能性があるのがまず怖い。でもいつかは体験してみたい。

  • 遠州茶道の家元が、一般向けに茶の湯を説いた本。千利休の「わびさび」の印象が強いこの世界だが、遠州の場合は「綺麗さび」なる遊びとバランスの感覚があるらしい。しかし、真の精神は不足の美。「満つれば欠ける」という一声が脳裏に焼き付いた。

  • 数ヶ月前に何も知らないで茶席体験をしましたが、本書を読んでおけば良かった。
    冷や汗タラタラです。赤面するばかり。一方では読んでいたら行っていなかったかもという気持ちも有り複雑。
    先の体験で思った疑問の幾つかは本書で解決?しました。
    本格的に学ぼうという気にはならないのですがもし次のチャンスが有ればもっとまともな振る舞いが出来るかもしれないです。

  • 2003年6月6日購入。
    2003年6月27日読了。

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著者プロフィール

1956年、遠州茶道宗家12世小堀宗慶の長男として生まれる。1979年、学習院大学法学部卒業の後、臨済宗大徳寺派桂徳禅院にて、大徳寺518世福冨以清禅師のもとで禅の修業を積み、1981年、師より「宗以」の号を授かる。1983年、副家元に就任。2000年、大徳寺管長福冨雪底老師より、「不傳庵」「宗実」の号を授かり、2001年元旦より、13世家元を継承する。伝統文化の普及と精神文化の向上に努め、海外においても文化交流活動を積極的に行う。

「2020年 『茶の湯と日本人と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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