オーケストラの秘密 (生活人新書 239)

著者 : みつとみ俊郎

• 日本放送出版協会 (2007年12月11日発売)

感想・レビュー・書評

[jetさんの感想 · 2023年5月21日]

入門者向けのためか、とてもライトな語り口で書かれている。

既にクラシック音楽に親しんでいる人が読めば、大多数が知っていることなので、新たな発見はほとんどなく、あまり楽しめないだろう。

特に「秘密」めいたことは書いていないが、入門者であれば、知らないことが多いだろうから、それなりに楽しめそうではある。

一つ気になったのは、「ベートーヴェン」がなぜか、「ベートーベン」と表記されている点である。NHKや一般書ではベートーベンと表記されるが、クラシック音楽書では、ベートーべンではなくベートーヴェン、バイオリンではなくヴァイオリンなど、Vの表記にこだわるのが一般的である。

本書では、ヴァイオリン、ヴェルディなどは、「ヴ」を使っているのに、ベートーヴェンだけ、ベンになっているのが不思議だった。