スポーツ・インテリジェンス オリンピックの勝敗は情報戦で決まる (NHK出版新書)

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140884157

作品紹介・あらすじ

メダルの数も情報次第!スポーツ界の裏側で起きている知られざる戦いの実態-「情報」を「戦略」へと結びつける秘訣を第一人者が説く。

感想・レビュー・書評

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  • スポーツの裏側というよりは、インテリジェンス業界(?)の内実とか、戦略的思考のケーススタディとか、なんかそんな感じ。
    メダルシェアを3位以内に、なんて話は、そのままどっかのテストで問題化できそうである。おもろい。

  • レビュー省略

  • リオオリンピック開幕直前ということで読んだ。

    僅差で勝敗が決まってしまうスポーツの世界では、選手の資質だけで勝負していては、よっぽどずば抜けた能力を持った選手じゃなければ、なかなかメダルにまで手は届かない。より記録の出るウェアや器具の開発、ライバル国の情報収集、そして選手の心身へのサポート体制、などなど。国を挙げての取り組みが必要となってくる。


    この本はロンドンオリンピックの前に書かれたものだから、リオではもっと熾烈な各国間(選手以外のサポートメンバー)の競争になっているだろう。


    記憶に新しいところで言えば、ラグビーワールドカップでの日本の活躍。
    選手とチームの底上げはもちろん大きな勝因だが、それ以外にも相手国の徹底的な情報分析、さらには審判のジャッジの癖などを過去の映像などから分析した。選手だけの勝利だけではなく、サポートメンバーの勝利でもあった。


    女子バレーが前回のオリンピック銅メダルを獲れたのも、試合中にリアルタイムに選手の情報を収集して分析する体制が組めたことが大きいと思う。


     競泳で世界記録を続出させたレーザーレーサーや、スピードスケートで刃と踵が離れるように改良されたスラップスケートなどは大きな話題になった。五輪に合わせて開発された秘密兵器は、直前まで情報が漏れてこないので、開発した国が有利なまま本番に臨むことができる。こういう状況の打開を選手にのみに負わせるのは酷というもので、やっぱり情報をつかんでくるインテリジェンス要員が不可欠だ。


     もうひとつ。
     メダル獲得を増やすにはプライオリティスポーツを決めて強化すること。日本で言えば柔道とか水泳とか、体操とか。そこに集中的に予算をかける。また競技人口の多いスポーツから、競技人口の少ないスポーツに、見込みのありそうな選手を選抜して転向させること。そういった情報を収集するのもインテリジェンス要員の仕事だ。


     さらにもうひとつ。
     選手の心身サポートの重要施設としてリカバリーセンターというものがある。今回のリオのように地球の反対側にあるような国で、選手が普段通りのパフォーマンスをするには環境によるストレスが大きな負担となることがある。そこで、例えばコンテナトレーナーなどを改装して大きな空間を確保し、日本だったら畳の部屋を用意するとかして、ストレスからの解放される場所を提供する。(もちろん肉体的疲労を回復させる施設も用意する)


     ぶっちゃけると、金をかければメダル数は増やせる、ということ。自国開催なのにメダル数が少なかったらシャレにならない、ともし日本が考えているなら、人員と予算をどんどんつぎ込めばいい。そんなのはスポーツマン精神と違うという考えもあるが、世界の流れがそうなっているんだから、勝つためにはその流れに逆らうことは許されない。


     そんなところに金をかけずに福祉や教育に金をかけろ、という声ももちろんあがると思うが、オリンピックでの活躍を見た子どもたちが、元気にスポーツをするようなるし、高齢者だってなにか運動してみるか、って気になるんだから健康促進に役立つはずだ。
     費用対効果はけっこう大きいと思うのだが、どうだろうか。

  • 雑学勉強。読み物として面白かった。特定スポーツのデータ分析ではなく、All Japanチームを勝利に導く情報分析戦略。ある意味、本当の戦争と同じ。

  • S780-エヌ-415 300306941

  • 本当に浅い。
    なぜそうなのか、どうすべきなのか、これから何を目指すのかを書かなければ意味はない。
    浅い事実の羅列。

    はじめにと、目次を立ち読みで十分。

  • ほんのわずかな内容を、うすーく、うすーく引き延ばして、
    何とか一冊に仕立て上げた感じ。
    書くことないなら、書かなきゃいいのに……。

    「カタカナ語を乱発すると、頭悪く見える」の見本のような文章。

  • 内容が薄い。

  • オリンピックの戦いは、情報や支援体制が大きく影響するという話です。
    有名なところの例として、オーストラリアが水着メーカーと開発した「レーザーレーサー」のことに触れられていたり。
    今はオリンピックの時に、国によっては選手村の外にサポート施設を作っているなど、なかなか触れられない話が出てきました。
    もうひとつ面白かったのは、情報はギブアンドテイクだという話でした。
    日本が有意義な情報を手に入れられる裏には、適切な情報を提供することで、ネットワークの中に入っていることがあるのだそうです。

    自分には面白かったし読み返しそうです。興味を持つ人は限られそうな本ですけど。

  • 日本のオリンピックに対するスポーツ戦略が事細かく書いていると思いました。
    もっと個別のスポーツの強化策が読みたかったです。

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