火山入門 日本誕生から破局噴火まで (NHK出版新書)

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140884614

作品紹介・あらすじ

日本人は古来、火山の恩恵を享受するとともに、度重なる災害に脅かされてきた。列島誕生、地形形成、気候変動とのかかわりから、東日本大震災をはるかに超える被害をもたらす超巨大噴火の可能性まで。110もの活火山が存在する火山大国・日本に暮らすうえで知っておきたい「足下」の驚異を、第一人者が丁寧かつわかりやすく解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 所在:展示架
    請求記号:453.8/Sh39
    資料ID:115004818
    最近、御嶽山や箱根の噴火でニュースで火山が取り上げられている。身近だけどよく知らない火山を知ることができます
    選書担当者:志田

  • 御嶽に始まり、最近の一連の火山の活発化で、流石に基礎知識をと思い読了。

    基本的なことが、中学生でも分かるように、分かりやすく解説されている。

    もう少し、減災や防災の面にもふれてほしかった所はあるが、カルデラ噴火級の噴火がおこったら、最早なすすべはない。ある意味地震より強い災害かもしれない。

    地震にしろ、火山にしろ予知は無理にしても、速やかなデーターの開示や、警告なりは早めに出すしかないでしょう。実際に起きなければそれはそれでいいのではないでしょうか。観光で食べている人はキツイでしょうが、命あっての物種でしょう。

  • 2015.7.12読了7/122015.7.14返却

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99766096

  • ☆新書ながら情報が詰まっている。

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2016年度第9回図書館企画展示
    「災害を識る」

    展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。

    開催期間:2017年3月1日(水) ~ 2017年4月15日(金)
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

  • 火山国日本に住みながら、火山のことを知らな過ぎた。
    著書の島村先生、草津白根山の噴火で、同じ日に違うテレビ局に出演されていた。
    やはり第一人者、ということなんだろうな。

  • 火山についてはまだ何も分かっていないということがよく分かった。2015年6月21日付け読売新聞書評欄。

  • 勉強にはなるが、「いやこれ日本もう住むとこないだろ」と暗澹たる気分にもさせられる。
    それにしても噴火予知って地震予知と似た程度に信頼性なかったのね。知らなかった。

  • 〇目次
    はじめに
    第1章:こうして火山が日本を作ってきた
    第2章:日本を脅かしてきた噴火と火山災害
    第3章:どんな大噴火がこれから日本を襲うのか
    第4章:危ない火山は意外に近くにある
    第5章:火山とともに生きていく
    おわりに

    火山の基本的な構造や噴火の種類、火山噴出物の種類(火山弾、火山岩塊、火山礫、火山灰)、火山岩の種類(ケイ素の含有量の違い)やそれに関わってくる溶岩流の違いなど紹介されている。また、プレートの動きの説明には従来プレート・テクトニクス理論が用いられていたが、加えてプリューム・テクトニクスを用いると火山や地震の発生のメカニズムが理解しやすいということも初めて知った。
    プリュームが上がっていく箇所を「ホットスポット」といい(例えばアイスランドなど)、プリュームが沈み込んでいく箇所を「コールド・プリューム」と呼ぶらしい(例えば日本など)。

    「ホットスポット」と「コールド・プリューム」ではマグマ溜まりの起こる場所や仕組みが異なるため、火山の噴出物や発生の仕組みも当然異なってくる。

    まだまだ地球の内部のことは分からないことが多いため、地震・火山予知は不可能である。ただ、地球表面の陸地の約7分の1の活火山があるとされる日本列島に住む我々は火山の基本的な構造を知っておいた方が、火山災害の際の減災にも役立つだろう。
    火山にまつわる情報をコンパクトにまとめた1冊として是非とも手元に置いておきたい。

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著者プロフィール

1941年東京生まれ。東京大学理学部卒。同大学院修了。
理学博士。東大助手、北海道大学助教授、北大教授、CCSS(人工地震の国際学会)会長、北大海底地震観測施設長、北大浦河地震観測所長、北大えりも地殻変動観測所長、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所長を経て、武蔵野学院大学特任教授。ポーランド科学アカデミー外国人会員(終身)。
自ら開発した海底地震計の観測での航海は、地球ほぼ12周分になる。趣味は1930-1950年代のカメラ、アフリカの民族仮面の収集、中古車の修理、テニスなど。

「2016年 『富士山大爆発のすべて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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