自衛隊の転機 政治と軍事の矛盾を問う (NHK出版新書 470)

  • NHK出版 (2015年9月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784140884706

みんなの感想まとめ

防衛に関する重要なテーマを掘り下げた本作は、元防衛官僚の視点から自衛隊の役割や法制についての考察を展開しています。著者は、平和主義の立場とは異なる論理を持ちながらも、自衛隊の存在意義や国民の理解を得る...

感想・レビュー・書評

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  • 元防衛官僚の反平和安全法制論。
    共産党的な「平和主義」勢力とは一線を画す論理ではあるものの、本当に防衛官僚だったのだろうか?というような、もしくはあえて誤解を誘発して誘導しようとしているのではないかと疑念を感じる部分もあった。

    以下、氏の主張に対して疑問に感じた部分。
    抑止は相手より強くなければ成り立たないのか(目的達成を必要な時間阻止する程度の力があれば良いのではないか)?
    選択肢を広げなければ、結局自律的に行動することはできないのではないか?
    あたかも法制ができればそうするようになるという認識が誤りではなかったか?実際にはそうすること「も」できるようにするのがもくてきではなかったか?

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685220

  • 世界に羽ばたく自衛隊。
    今や自衛隊はPKOや国際緊急援助等で世界中に派遣されている。
    しかしながら「軍隊のような」自衛隊が他国の軍隊とともに世界で活躍するにはまだまだ法整備が間に合っていない現状である。
    元防衛官僚であった筆者が、これらの活動に対する懸念や問題点を述べている。最終的には現状の自衛隊は海外派遣すべきではない。という意見に帰結している。

  • 法学会では「自衛隊は違憲」が主流なのであろうが、現実社会において国民の支持を得ている自衛隊の地位を憲法上明確にし、安定させなければならないとまず痛感した。
    「国民が理解も支持もしていないことは自衛隊にはできない」、「派遣される『大義』は何か」、「一旦出た以上、易々と引き上げることは住民を見捨てることになる。引き際をどう考えるのか」
    単に「国際貢献」「日米同盟強化」のためだけに日夜訓練に励みいざというときには生命をなげうつ宣誓をした自衛官たちを危険には晒せない。

  • 元防衛官僚はなぜ考えを変えたのか
    自衛隊の海外派遣がかかえる三つの矛盾とイラク派遣の検証
    元幕僚長、元国連PKO幹部との鼎談は一読の価値あり

  • 武器の使用をせずに済んできたが、新しい法制で質的に違うリスクが自衛隊に課せられる。それでも武器使用は個人の責任。現場の現実に即した法整備が必要。
    冨澤さん伊勢﨑さんとの鼎談。
    日本政府は自衛隊を出さなきゃとの強迫観念を持っていて、自衛隊を出すことが自己目的化している。日米同盟は日本の持ち出しが多いくらい。
    イラク戦争が示すように、シビリアンだからいつも正しいわけではない。政治家が軍事のリテラシーをいかに磨くか。軍事のプロが政治の暴走をいかに止めるかは一つの課題。

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著者プロフィール

1946年東京生まれ。70年東京大学法学部卒業、防衛庁(当時)に入庁。
防衛審議官、防衛庁長官官房長などを経て、2002年防衛研究所所長。
04~09年まで、小泉、安倍、福田、麻生政権で内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)。
現在、NPO法人「国際地政学研究所」理事長。
著書『亡国の安保政策―安倍政権と「積極的平和主義」の罠』『検証 官邸のイラク戦争―元防衛官僚による批判と自省』(以上、岩波書店)『抑止力を問う』(共著、かもがわ出版)ほか

「2014年 『自分で考える集団的自衛権 若者と国家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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