おとなの教養 2―私たちはいま、どこにいるのか? (2) (NHK出版新書 581)

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140885819

作品紹介・あらすじ

教養とは、「立ち止まって考える力」です。
AIとビッグデータ、キャッシュレス社会、民族紛争に地政学、ポピュリズムから日本国憲法まで─。いま知っておきたい6つのテーマについて、歴史や経済、政治学の教養をベースに、わかりやすい解説で問題のみなもとにまで迫る。32万部突破『おとなの教養』(NHK出版新書)の第2弾、満を持して登場。新聞やテレビの報道が、より深く理解できるようになる!

感想・レビュー・書評

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  • 前作に続いての教養の本。
    教養とは「立ち止まって考える力」と池上さんは言う。自分としては、「ファクトフルネス」にもあったように、考えるために真実を知り、知識をもつということも教養の大事な部分であると思う。出来事には立場が違えば様々な側面がある。正しい知識といえども様々。情報は情報として知り、様々な中からどれが正いのか、過去の真実と照らし合わせながら自分なりに考えていくことも大事である。と思う。

    今回はAIや地政学、ポピュリズムなど非常に学びが深まった。さっそく新聞を読んでいても、この本で紹介されていたことがらと関連することがあり、自分なりに考えることができた。

  • AIとビッグデータ。
    地政学
    マネー
    ポピュリズム
    日本国憲法

    AIの話にダンブラウンのオリジンの話が出てきました。最近、読んだばかりでしたので、親近感が湧きました。小説では万能なAIが登場しましたが、現実はそこまでではない。しかし、特化型AIは目覚ましく発展して、一部のひとの仕事がなくなりつつある。

    トランプ大統領とユダヤ教。そして中東情勢に触れ、大国の思惑や身勝手さ。ポピュリズムの怖さ。また日本国憲法が決して、アメリカから一方的に押し付けられたものではないことが、発見でした。

    一方的な見方は偏見を生む。だからこそ、知識や教養を身に付けて、バランス感覚を磨くことって大切だと感じました。

  • 現代を生きる私達にとって必要な知識を分かりやすく解説してくれる。アウトプットを意識して池上さんの著書を読むことでさらに理解が深まる。AI,キャシュレス、民族紛争、地政学、ポピュリズム、憲法と、多くの視点から世界を読み解くと、未来についてある程度の予知(予測)もできるようになると私は考えている。
    まず知ること、そして誰かに伝えられるだけの定着をさせ、今後について考える。その第一歩として本書及び池上さんの著書を読むことはとても有用だと思う。

  •  池上さんもダン・ブラウン読まれるのか、と親近感が湧いた。AIについてはまったく脅威とも思わないので軽く読んだが、ブレグジットやポピュリズムの章が興味深かった。地政学は以前読んだイラスト付きの本がとても面白く、記憶に残っていたので、本書の内容もするすると頭に入ってきた。2019年に刊行され、ウクライナ「危機」について触れられているが、まさか「戦争」になろうとは。
     現代史の勉強として、『世界の大問題』シリーズも読もうかな。

  • 前作はリベラルアーツについての教養を
    高める内容となっていましたが、今回は
    どちらかと言うと、池上氏得意の現在
    起きている世界情勢をしっかりと歴史を
    紐解きつつ学ぶという内容です。

    しかし、ただ「こうですよ」と伝える
    だけではなく、
    ①AIとビッグデータ
    ②キャッシュレス社会と仮想通貨
    ③想像の共同体
    ④地政学
    ⑤ポピュリズム
    ➅日本国憲法
    という6つのテーマに絞っています。

    特に「想像の共同体」は、現代社会に
    通底する思考であり、これを柱に
    時事問題を解説する姿勢は、池上氏の
    真骨頂です。

  • やっぱり池上さん面白い。
    これだけTVに出て、これだけ本を出していても、必ず新しい知識をきちんと盛り込んでいる。
    「もう知ってるよ」と思っていたテーマにも必ず「ほう!」とうなるような深い知識をいくつか散りばめている。
    やさしい文章で深い知識を語る本であると思った。

  • 池上さんの本、87冊目になったので
    さすがに初めてではない内容もありますが
    そのたびに理解も深まるので、これからもいろいろなことを教えていただきたいと思っています。

    今回特に印象に残ったのは次の二点。
    「地政学ー地図から見える大国のホンネとは?」
    「日本国憲法ー何がいま、焦点になっているのか?」

    まず地政学のところで、池上さんが地図大好きで、海外で購入して帰ることを知ります。
    中国の地図では、北方領土が日本のものになっているそうです!
    北朝鮮の地図では、朝鮮半島は統一されていて、首都はピョンヤンです!日本とアメリカは国家として認められていず、色がついていません。

    もうひとつ、日本国憲法のところで重要なのは「自衛隊」です。
    これを読む少し前に「ナイナイのお見合い大作戦!自衛隊の花嫁3時間SP」の録画を見たので、タイムリーでした!

    自衛隊の皆さん、超かっこよくて純情で誠実で爽やかで。
    とても羨ましかったです。
    こんな仕事していますって映像が流れて、その姿もめちゃくちゃ素敵で私の目はハートになってしまいました。
    でも見終わって冷静に考えると、もし戦争のようなことが起こったら真っ先にとびだして活躍するような準備をしているのではないか?と。

    自衛隊の皆さんはどのように思っているんだろう?
    歴史でみる関東軍とはまったく別物だけど、
    もしかしたら関東軍だって当時はあんな感じだったのではないか?

    私はさまざまな問題を安部さんが外交でのりきってくれるものと期待しています。

  • 良い年コいてろくに新聞もニュースも見ておらず、世情に疎いので、毎度池上さんの本にはお世話になってます。
    AI、ビッグデータ、仮装通貨等々、耳にはするけど、どういうもので、社会にどういう影響を持つなのなの?よく分からない…というものごとについて、分かりやすく説明されています。何にも知らなくても読み進められるのが、ありがたい。恥ずかしい話だが。
    著者も本書の中で繰り返し、サブタイトルにもなづている、私たちが今どこにいるのか?ということを考えるうえで、役立つ本だと思います。
    多面的なものの見方を知らず、人間が失敗してきたことは過去の歴史の示すとおり。人間の失敗も含めて多面的なものの見方を身につけることは、再びの悲劇を避けるためにも大事なことではないでしょうか。

  • テレビ番組「池上彰のニュースそうだったのか」を本にした感じの内容です。

    まず池上さんらしく大変わかりやすい内容です。本が書かれた当時の時事ニュースについて、その基礎的事項の説明からニュースの見方などを説明してくれています。

    リベラルアーツという事で、今の大学生はこういう内容の授業を受けられるということです羨ましく思います。
    私が大学生の頃はリベラルアーツなんていう思想を学生に伝える事なく、学校を卒業するための義務(必須単位)として受けさせられている感じでした。

    大人は生きていく(食べていく)ために働いているものの、こうした教養を備えて仕事に臨むのが良い社会を築いていくために望ましいことではないかと、本を読んだ感想として特に残りました。

  • 前著の内容よりさらに知らないことばかりで、自分の社会情勢への疎さを反省。とても勉強になった。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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