- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140886090
作品紹介・あらすじ
旨さの秘密、全部教えます。
漁師から仲買人、鮨職人まで、すべてに密着取材して明らかにした「究極の味」
命を懸けた釣り、ミシュラン3つ星の鮨ネタ、初競りの「3億円」──。マグロをめぐるイメージは、この魚が持つ「人生を変えるほどの旨さ」によって生まれる。豊洲市場で1日に並ぶ200本のうち2、3本という“マグロの中のマグロ”とはどんな魚なのか? どんな季節の、どこで獲れた魚の、どの部位が「最高の味」なのか? 漁・卸・鮨の各局面に誰よりも通じた作家による、究極の入門書!
第一章 なぜ「大間の一本釣り」は旨いのか
第二章 誰が値段を決めているのか
第三章 いかにしてマグロは高級魚となったか
第四章 どこで“最高峰”を食べられるのか
特別付録 マグロと言えばこの十店
感想・レビュー・書評
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マグロがおいしく食べられるようになる本でした。何でもそうですが、背景を知ることで、「その重み」を感じることができますね。
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第1章 なぜ「大間の一本釣り」は旨いのか(「大間」とはどこか/二つの回遊ルート ほか)/第2章 誰が値段を決めているのか(「上物師」という仲買人/魚河岸の仕来り ほか)/第3章 いかにしてマグロは高級魚となったか(日本人と「シビ」の縁/「津軽海峡を塞ぐほどマグロがいた」 ほか)/第4章 どこで“最高峰”を食べられるのか(きよ田からあら輝へ/マグロを食うなら江戸前鮨 ほか)
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●なぜ「大間の一本釣り」は旨いのか?
フィリピンの沖で生まれたマグロは、黒潮に乗って日本近海にやってくる。黒潮は沖縄本島の西に位置する久米島の沖で分岐し、1つは太平洋ルート、もう一つは日本海ルートに分かれて日本列島に沿って北上する。やがて津軽海峡周辺で合流するのだ。
●大間漁協には現在696名の組合員が所属し、うち200名がマグロ旅に出る。現在日本の理容師の儲けの平均は250万円位。年間1人頭10本。3年以上1本も釣れていない漁師さんだっている。 -
マグロに心血を注ぐ人達を専門知識や写真を用いながら紹介。絶やしてはいけない、後世に残しておかなければならないという思いが高まった。涎を何とか抑えながら読みきった。
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とにかくよく調べあげているし、この著者でなければここまでのことは書けないと思う。なので、第4章とあとがきにある著者の問題提起はぐっとくるものがある。自分は魚の中でマグロが一番好きだが、この水産資源がいつまでも日本人の手の届くところにあって欲しいと切に願う
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マグロの奥深さが、熱く綴られている一冊です。続編も出たらいいなと思います。