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- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140887042
作品紹介・あらすじ
私たちにとって、墓とは何か?時の権力や死生観、土地や風土に根ざした文化によって、日本ではじつに多様な葬送文化が育まれてきた。だが、過疎化や高齢化により、今その文化が風前の灯となっている。土葬の現在から、肉体と魂を分けて埋葬する「両墓制」、沖縄の風葬やアイヌの男女別葬、無数の遺骨を粉末状にして固めた「骨仏(こつぼとけ)」まで――。全国各地を歩いて取材した僧侶が、知られざる弔いのかたちを写真とともに明らかにしながら、日本人がいかにして死と向き合ってきたかを問いなおす。
感想・レビュー・書評
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日本における弔いと墓の変遷を説く一冊。大名や天皇といった墓の他、各地の珍しい墓も紹介。後半にはデジタル供養や企業墓、散骨など新たな形を提示します。墓や弔いに興味がある方にはぜひ読んで欲しい内容。歴史と昨今の動きなどがコンパクトにまとまった好著といえます。
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「墓は、地域の歴史や習俗などを知る「生きた教材」でもある。ところが、日本各地に残された墓制が、まもなく消滅してしまう危機に瀕している。(中略)目的は、「絶滅危惧墓(あるいは絶滅墓)」を記録しておくことである。そうした滅びゆく墓制から、地域や日本人の弔いの歴史、さらには習俗を知ってもらうのが本書のねらいだ。――「はじめに」より
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