生成AIの核心: 「新しい知」といかに向き合うか (NHK出版新書 705)

著者 :
  • NHK出版
3.47
  • (2)
  • (6)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 86
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140887059

作品紹介・あらすじ

ChatGPTをはじめとする生成AIの可能性と限界を見通す!ChatGPTに代表される「生成AI」は、急速に浸透したが、内容の間違いへの対応や著作権保護等、多数の課題がある。さらに、一層の開発をめぐる企業間、国同士の覇権争いまで、多くの論点を含む。生成AIをどう活かすべきなのか、AIの歴史や動作の理由も知り、その本質をあぶりだす。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 生成AIの浸透は速いが、諸々の課題と企業・国の覇権争いも生じている。この書籍は、ChatGPTを中心に、AIの深い理解とその本質を追求し、未来への指針を示唆している。

  • 大量の情報を機械学習させた大規模言語モデル(LLM)とのインターフェイスは対話。文章、つまり人間にとって自然な言葉で指示を与えることができ、コンテキストに基づいた対話で深めることで、情報の精度を高められる。

    ネットにポストする情報も、読者に対してと同じくらい、AIの学習に使われるということを意識すべきなのでしょう。

  • 読了。AI開発の進展を考えるとちょっと前の内容と言えるけど、その時点までの流れが理解しやすかった。危機感を煽るわけでも夢を語りすぎるわけでもなく冷静な評価と解説で、実際のAIとのやりとりなども紹介していて、具体的でよかった。そしてこの著者の筆致はいつもながら読みやすい。

  • どちらかと言うとテクニカルな内容なので、技術面や産業面に興味関心のある人向け。逆に言うと、社会的・文化的な影響等々に関心のある人には不向きと思われる。

  • 231118-4-1

  • ChatGPT をはじめとする生成AIの仕組み、これからの活用領域、リスクなどをわかりやすく解説した入門書。どちらにしてもこれからAIのある生活が普通になるのだから、変に恐れず、上手に活用できるように馴染んでいくしかないと思う。

  • ある「仕掛け」が文中に施されており、生成AIの格好のデモになっている。作業を任せる事によって仕事の生産性が上がると認知度が広まれば、職の風景も変わって行きそうだが、その長短所と特性、リスクを把握し上手く使えるかが、ひとつのスキルとして求められる。オンラインMTGではまるで「識者」として参加し、議題をヘルプする働きを見せるなど、時折人格を感じる瞬間もあり、そのうち高齢者や独身者向けにも活用できるのかも知れない。

  • p19 AIという言葉から知的というイメージを持ちそうだが、生成AIは知性ではなく、統計的な処理による文章が画像生成ツールに過ぎない

    p56 AIのアプローチ 記号的アプローチ、
    明文化されていないものの処理はコンピュータは苦手

    エキスパートシステム ルールベースのAI

    p60 ソフトウエア自体がルールを定めて学習し、自動的に精度を上げていく仕組み 機械学習

    ディープラーニング
    ニューラルネットワーク

    p75 トランスフォーマの登場以前 RNN リカレントニューラルネットワーク

    トランスフォーマは並列処理に向く

    p82 生成AIの作る文章を解答でなく、回答と表現

    p83 生成AIは計算が苦手

    p87 絵がかけるAI 拡散モデル

    p109 コードインタプリター python


    p114 生成AIにまず求めることは、文章を断片から再構成してまとめなおす

    次に期待することは自分とは違う見解を提供してもらうこと

    p133 文章の形で与えられたスケジュールを、スケジュールアプリに登録可能なics形式にすることは得意

    p159 アドビ コンテンツ認証イニシアチブ

    p222 生成AIの不都合な真実
    AIの学習に多くの人手がかかっていること
    エネルギー

    p225 マイクロソフトは2023/5に電力スタートアップのヘリオンエナジーと契約を結んだ

    2028年までの商用電力を発電予定で、2029年までに50メガワットの電力をマイクロソフトに提供。2030年までに100%ゼロカーボンエネルギー購入を目標にしている

    核融合発電

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

ITジャーナリスト。
1971年福井県生まれ。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。取材・解説記事を中心に、主要新聞・ウェブ媒体などに寄稿する他、年数冊のペースで書籍も執筆。テレビ番組の監修なども手がける。主な著書に「ポケモンGOは終わらない」(朝日新聞出版)、「ソニー復興の劇薬」(KADOKAWA)、「ネットフリックスの時代」(講談社現代新書)、「iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏」(エンターブレイン)がある。

「2022年 『メタバース×ビジネス革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西田宗千佳の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×