新幹線全史: 「政治」と「地形」で解き明かす (NHK出版新書 706)
- NHK出版 (2023年9月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140887066
作品紹介・あらすじ
もうひとつの日本近現代史――。幻に終わった明治・戦前の計画、「政治駅」の真実、そして不可解な路線の謎……。誕生から拡大期を経て、現代もつづく新幹線の歴史を、「政治」と「地形」に着目して路線ごとに書き尽くした決定版。
感想・レビュー・書評
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東2法経図・6F指定:516A/Ta67s/Ishii
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日本が誇る新幹線の歴史を明治の高速鉄道計画から弾丸列車から現在まで、政治と地形から語る。
特に東京駅をはじめ、駅の位置に多くの案があったところが興味深い。浜松、京都や米原を通らなかったらどのようになっていたのだろうか。
内容は筆者のじっぴコンパクトの数作の焼き直し。 -
新幹線、主に経路、駅ができるまでの裏話を書いてある。
単純に最短距離の選択だけでなく、駅を誘致することが選挙区の政治家の成果になったり、山のトンネルの工事費用、川を越える手間とかの事情もある。
兵庫に西明石、相生とか中間駅が多い理由は昔は新幹線経路を特急夜行電車に使おうとしていて、その際途中のすれ違い駅の役割を果たそうとしていたから。
新幹線は最初は輸送力強化の目的にしていたが、今は田舎と都会を繋ぐ地域復興とかに貢献する役割を果たすもの。やっぱり新幹線に夢はある。 -
新幹線の拡張と、地形及び政治との関連。
田中角栄は新幹線という観点で見ても傑出した政治家。
東北、上越、北陸新幹線はそれぞれ当時の自民党三役の出身地を走っている(それぞれが誘致した)というのが面白い。
リニアの動向が気になる