ITSの思想: 持続可能なモビリティ社会を目指して (NHKブックス 1043)

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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140910436

作品紹介・あらすじ

人間は自動車を発明して以来、事故をどう減らすかという課題を突きつけられてきた。サイのように巨大で重たいクルマが、個々バラバラに走り回る…これではいくら、自動車道や信号機などを整備しても、渋滞や事故低減には限界がある。いま、ようやくITを利用したテレマティックスにより、クルマ同士をつなぐ巨大ネットワーク社会が誕生しようとしている。進化したカーナビ、ETCに用いられる高速大容量送受信が可能な通信技術、自車の交通情況をセンターに送るプローブカー技術などにより、交通事故死亡者数は半減、渋滞もなくなり、環境への負荷も低減できる。日欧のメーカーに取材し、開発の最前線をレポート。ハード面のみならず、人とモビリティが共生する思想を問う意欲作。

感想・レビュー・書評

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  • ITSについて考え直したくなって読んでみました。

    清水和夫さんが元ドライバーのモータージャーナリストだけあって、インフラ側より寧ろビークル側のITSが中心になってます。

    最近の自動車開発事情には疎かったけど、時代はここまで来てるんだなぁって実感できてすげーワクワクします。

    高校生とか教養課程の時に読みたかったなぁって思える本。

    ちなみに、ABSが普及した90年代を調べてみると、追突事故はむしろ増加したらしい。
    ABS=よく効くブレーキと思っちゃったんだろうけど、人間って罪な生き物だよねぇ。
    交通事故には気をつけましょう。

  • 第6章の標題は、ITSの前に自動車安全を考える。
    これを本の標題にしていれば、爆発的にこの本は売れたかもしれない。
    自動車の電子化は、自動車安全のためでなければ意味がないことは、自動車に関わる多くの人たちの常識のはずである。
    その常識が、設計、販売に貢献していないことが、現代の課題なのではないかと思われる。
    著者は、電子通信工学科を卒業してから、自動車ラリーにデビューしたとのこと。
    また、子供のころに交通事故にあっているとのこと。
    著者の知識と、深い経験に基づいた発言には重みがある。

  • ITSの推進には、国土交通省、経産省、警察庁、総務省が関わっている。
    メーカーやドコモなどもかかわっている。
    田中角栄の考えていた日本列島改造は大きな意味があった。

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