「本当の自分」の現象学 (NHKブックス)

著者 :
  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140910702

作品紹介・あらすじ

私たちは壁に突き当たったり、孤独を感じたり、生きることに疑問を感じたとき、どこかにある「本当の自分」を探し求めがちだ。しかし、それは探そうとすればするほど曖昧になり、しばしば迷路に陥ってしまう。自分探しに苦闘してきた著者が、自らの体験を踏まえてこの難問に現象学的思考を用いて挑み、何が「本当の自分」の本質なのか徹底的に考えてゆく。自分らしく生きるために、必読の一書。

感想・レビュー・書評

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    自分学

  •  
    ── 山竹 伸二《「本当の自分」の現象学 20061027 日本放送出版協会》NHKブックス
    https://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4140910704
     
    (20220223)
     

  • 2017.6.16
     面白かった。生の快不快と自我の快不快。欲望と当為。自由と承認。またひとつ、自分というものを考える視点が増えた気がする。
     もう一度読みたいな。

  • [ 内容 ]
    私たちは壁に突き当たったり、孤独を感じたり、生きることに疑問を感じたとき、どこかにある「本当の自分」を探し求めがちだ。
    しかし、それは探そうとすればするほど曖昧になり、しばしば迷路に陥ってしまう。
    自分探しに苦闘してきた著者が、自らの体験を踏まえてこの難問に現象学的思考を用いて挑み、何が「本当の自分」の本質なのか徹底的に考えてゆく。
    自分らしく生きるために、必読の一書。

    [ 目次 ]
    序章 「本当の自分」とは何か
    1章 無意識の現象学
    2章 欲望と当為の自己了解
    3章 「相互幻想的自己了解」
    4章 他者の承認から自己承認へ
    5章 自由と承認を求めて

    [ POP ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 「本当の自分」とは何かを問うのではなく、現象学の本質観取によって、なぜそういうものを想定したくなるのか、を問い詰め、自由に生きられる楽しさとともに苦しさも引き受けなければいけない近代人のあり方を明らかにする。蜃気楼を追うような自分探しても、そんなものはないのさと一刀両断するニヒリズムとも違う、「自己了解」の意義と価値に目を開かされる著。なぜ精神分析は色んな説が増えていくばかりでちっともまとまらないのか、という説明にも納得。

  • 納得感をどれだけ持てるか、否か【2007.04】

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著者プロフィール

山竹伸二(やまたけ・しんじ)
1965年、広島県生まれ。学術系出版社の編集者を経て、心理学、哲学の分野で批評活動を展開。評論家。同志社大学赤ちゃん学研究センター嘱託研究員、桜美林大学非常勤講師。現代社会における心の病と、心理療法の原理、および看護や保育、介護などのケアの原理について、現象学的な視点から捉え直す作業を続けている。おもな著書に『「認められたい」の正体』(講談社現代新書)、『「本当の自分」の現象学』(NHKブックス)、『不安時代を生きる哲学』(朝日新聞出版)、『本当にわかる哲学』(日本実業出版社)、『子育ての哲学』(ちくま新書)、『心理療法という謎』(河出ブックス)、『こころの病に挑んだ知の巨人』(ちくま新書)、『ひとはなぜ「認められたい」のか』(ちくま新書)、『共感の正体』(河出書房新社)など。

「2023年 『心理療法の精神史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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