新版 森と人間の文化史 (NHKブックス)

著者 : 只木良也

• NHK出版 (2010年10月27日発売)

作品紹介・あらすじ

森は太陽の恵みを受けて地球上のすべての生命の活動を支えるとともに人間の心に繊細で穏やかな情緒を育んできた。森林の成り立ちやその果たす役割をグローバルな視点で描き、文明の母といわれる森と人間の深いかかわりを辿りながら、森の存在が人間にとっていかに"かけがえのない"ものであるかを最新の科学的知見に基づきながら圧倒的な説得力と平易な文章をもって解き明かしていく。森を護ること、それは人間を護ることでもある。

感想・レビュー・書評

[ken567さんの感想 · 2023年4月10日]

森林と人間の関わりを平易に解説する良書。
現代、特に都市に暮らしていると認識しにくいが、森林が人間の生活の基盤となっていること、人間の生活や森林との関わり方が変わってその基盤に影響が出ていること、経済が支配する現代社会では森林の評価が不十分で基盤を維持するための思考・仕組みが構築されていないこと、などが語られる。

[吉田智美さんの感想 · 2016年2月14日]

高校の頃、地学が好きだったことを思い出した。
自然のことを敬い共存してきた日本人が山のことを忘れてしまっている。
手をかけずに置いておくことだけが自然保護ではないし、私たちの住んでいる場所や食べ物、生活も回り回って自然はできている。忘れちゃいけない。

[lib-yuki_eventさんの感想 · 2015年6月27日]

資料番号：011179876
請求記号：650ﾀ

[人生≒本×Snow Manさんの感想 · 2011年1月31日]

一部、マニアックな部分はあるが、この本を読むと「森林すごーーーーい」と感嘆すること、間違いなしです。私はこの本のおかげで、すっかり森林ファンになりました。環境問題は森林から、です。

今後、森林をどう育んでいくかは、都市計画の問題としても、必ず視野に入れておくべき視点でしょう。

著者プロフィール

前名大

「1996年 『森林環境科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」