福沢諭吉『学問のすゝめ』 2011年7月 (100分 de 名著)
- NHK出版 (2011年6月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784142230044
感想・レビュー・書評
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新宿紀伊国屋
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アメリカの独立宣言の一節を引用して、厳しい競争原理を問いたと解釈すべき。10人に1冊のベストセラー。人生の棚卸。201411
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以前、Kindleで原作を読み、自分の解釈を確かめる意味もあり「学問のすすめ」の解説本として、このNHKのテキストを読みました。
さすがに解りやすいですね。Eテレの番組のテキストらしいですが、その番組を知りませんでした。
改めて、「学問のすすめ」と言う超超ベストセラーの偉大さを感じました。 -
(2013.06.04読了)(2013.05.18購入)
Eテレの100分de名著の放送テキストです。
このテキストに該当する放映が行われていた2011年7月ごろは、まだ『学問のすゝめ』がさほど重要な本だとは思っていませんでした。題名から、勉強するといいことあるよ、というような内容のものだと思っていたので。
2013年になって、「「文明論之概略」を読む(上)」丸山真男著、を読みだしたら、随所に、『学問のすゝめ』が引用されてくるので、(中)に進む前に、『学問のすゝめ』の現代語訳版を読んでみました。
自分で考え、自分で行動する人間になって、国の独立を維持できる人間になりなさい、そのために、西洋の学問を学びなさい、と言いたかったようです。
学んだことを、現実の中で、役立たせなさい、といっています。
今も、昔も、本を読むとか、勉強をする、というのは、暇な人が、趣味で暇つぶしのためにやるものだ、と思っている人たちがいます。そういう側面がないわけではないのですが、実用のための場合もあります。福沢諭吉の場合は、実用の部分を強調しています。
このテキストでは、『学問のすゝめ』のポイントとなるところを、要領よくまとめてくれています。
【目次】
【はじめに】カラリと明るく前向きな本
第1回 学問で人生を切りひらけ
第2回 国とわたりあえる人物たれ
第3回 独立自尊で生きよ
第4回 いま『学問のすゝめ』をどういかすか
●実学(21頁)
福沢がまず大事だと言っているのは、正しい読み書きや、商いのための帳簿の計算、品物の目方の測り方などです。それをより充実させ、その道のエキスパートとなるために、地理学や物理学や経済学といった学問を学べと言っているのです。福沢が重視しているのは、現実を作っていく力があって、社会を発展進化させることに直接寄与するような、いわゆる科学的な学問です。しかもそれを、「学問のための学問」として学ぶのではなく、自分のたずさわる仕事に役立てる形で学べと言ったのです。
●江戸の精神風土(36頁)
お上の意向を考えずに目立つことをすると叩かれるという考えが習い性になって、自主性や独創性を発揮しようという意欲が育たなくなってしまった
●独立自尊(51頁)
国民それぞれが賢くなって自立すれば、国も立派に独立できる。西洋の国々を恐れることもなくなると言っています。
●秋山真之(53頁)
「自分が一日怠けると、日本が一日遅れる」
●演説(57頁)
一人ひとりが独立自尊の個人として「人間交際」をしていくときに重要なのは、各人がしっかりとした意見を持ち、堂々と主張し、また人の意見も聞き、互いを尊重し合うことです。そのための手段は何かというと、演説―、すなわち「スピーチ」です。
●怨望(64頁)
福沢が最大の悪と断じているのが、「怨望」―すなわち、ねたみ、羨望、嫉妬の類です。
●識見と行動力(75頁)
人間には物事を考える知識(識見)と、それを実行する力(行動力)が両方備わっていなければならない
●自分でやってみろ(79頁)
非常に大きなことからとても細かいことまで、他人の働きに口を出そうとするならば、試しに自分をその働きの立場において、そこで反省してみなければいけない。
☆関連図書(既読)
「福澤諭吉」西部邁著、文芸春秋、1999.12.10
「「文明論之概略」を読む(上)」丸山真男著、岩波新書、1986.01.20
「「文明論之概略」を読む(中)」丸山真男著、岩波新書、1986.03.27
「「文明論之概略」を読む(下)」丸山真男著、岩波新書、1986.11.20
「福沢諭吉「学問のすすめ」」福沢諭吉著・佐藤きむ訳、角川ソフィア文庫、2006.02.25
(2013年6月6日・記)
内容紹介 amazon
学問をせずして、人生は切り拓けず!
「天は人の上に人を造らず……」のあまりにも有名な一節ではじまる『学問のすゝめ』。明治期には17編で340万部も売り上げた大ベストセラーも、今やその内容を知る人は少なくなった。しかし、諭吉といえば近代日本最大の啓蒙思想家であり、本書はその代表作。この本を知らずして、日本の名著は語れない。 -
この解説を通じて「知識」と「実践」のバランスの重要性を再度認識したところです。実学としての知識を如何につけて実践していくか・・・これは永遠の課題となると思います。
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100ページに満たないNHKテレビテキスト。実際の番組は観ていないし、学問のすすめも読んだことがないのだけど、時代背景や福沢諭吉の性格、学問のすすめの現代語訳もあり、要約を知るにはちょうどよかった。ここから「現代語訳 学問のすゝめ」「福翁自伝」へと読み進める上で、おすすめしたいテキストである。
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多くの人が承知している『学問のすすめ』。その書はいかなるものかと、解説するシリーズの1冊。
本書理解には誤解が多いという。
「天は人の上に人を作らず」には「といえり」の部分があって、本人が言ったのではなく、アメリカの独立宣言の「一部を意訳」したものと、言われている点の指摘。
「人間の平等を説いた本」、「学問をすすめた本」と評するものも多いが、「人間は学問をするかしないかによって大きく差がつく。頑張って学問に精を出せ」と言ったとする(9p)。
時代の変わり目をどう生きる。震災で価値観がかわるという時代、次の代を開くには、原書で読んでみるのがよいのかも知れない。