こころをよむ 文豪たちが書いた関東大震災 (NHKシリーズ)

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784149110752

作品紹介・あらすじ

芥川は、谷崎は、そのとき何を見て、何を感じたのか?大正12年(1923年)9月1日11時58分に発生した未曾有の大災害である関東大震災から、今年でちょうど100年。10万人以上の死者・行方不明者、190万人以上の被災者が出るなかで、当時の文化人たち(芥川龍之介・谷崎潤一郎・与謝野晶子・平塚らいてう・志賀直哉・竹久夢二・菊池寛など)は次々と体験談を発表していた。彼らが見て、感じた「大都市災害」を読み解きながら、その惨状を踏まえ、社会の様々な立場の人がどのように生き延びて復旧に向かっていったのかを考えていく。南海トラフ地震などの大規模地震が予測される今だからこそ、残された100年前の体験談を知識の備えとして紹介したい。第1回 本所、深川――河竹繁俊、小泉登美、島木赤彦、高田浪吉第2回 浅草、上野――中村吉蔵、有島生馬、宇野浩二第3回 日暮里、田端――野上弥生子、芥川龍之介、室生犀星第4回 麹町――与謝野晶子、泉鏡花、岡本綺堂第5回 横浜――西川勉、ポール・クローデル、山崎紫紅第6回 鎌倉――久米正雄、厨川蝶子、岡本かの子、岡本一平第7回 小田原、箱根、沼津――北原白秋、谷崎潤一郎、若山牧水第8回 保田、御宿、福井――原阿佐緒、三宅やす子、宮本百合子第9回 京都、宮崎、ハルピン――志賀直哉、武者小路実篤、山田耕筰第10回 作文――戸板康二、丸山真男、石田英一郎、神西清、川喜多かしこ第11回 流言――小山内薫、里見弴、宮武外骨第12回 虐殺――内田魯庵、吉野作造、萩原朔太郎、釈迢空第13回 防災、復興――寺田寅彦、永井荷風、夢野久作、柳田国男

感想・レビュー・書評

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  • 年末頃から読み始め
    能登の地震の時にも
    丁度読んでいた

    地震による火災
    インフラの問題
    高齢者や障害者の避難
    流言蜚語の恐ろしさ
    災害時の犯罪 など
    今回の地震とも
    オーバーラップするような所も多々

    なかでもトリアージについて
    (助からないと見なされてしまった)
    一般の方が書いたくだりに
    人間の残酷さと逆に崇高さも感じた

    被災地の1日でも早い
    復旧を願います

  • 福井までもが揺れてたというのを初めて知った。
    東日本大震災のとき私は愛知にいたけれど、そのとき震度4くらいの揺れだった。
    関東大震災の揺れの規模も相当大きかったんだろうと思う。

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著者プロフィール

東京学芸大学教授、一橋大学大学院連携教授、柳田國男・松岡家記念館顧問、韓国比較民俗学会顧問。日本文学・民俗学専攻。
最近の単著に『100de名著ブックス 柳田国男 遠野物語』(NHK出版)、『ビジュアル版 日本の昔話百科』(河出書房新社)、『昔話の読み方伝え方を考える』(三弥井書店)、編著に『博物館という装置』(勉誠出版)、『昔話を語り継ぎたい人に』(三弥井書店)、『現代に生きる妖怪たち』(三弥井書店)、『外国人の発見した日本』(勉誠出版)がある。

「2018年 『文学研究の窓をあける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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