木曜殺人クラブ (ハヤカワ・ミステリ(1971))

  • 早川書房
3.33
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本棚登録 : 1264
感想 : 128
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  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150019716

感想・レビュー・書評

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  • お年寄り達の面白さと悲しさが、ストーリーと見事にマッチしている。刑事のキャラも良い。エリザベス、何者?

  • このミスで知った本。2022年海外部門8位。
    ミス・マープルの「火曜クラブ」や、チェスタトンの「木曜の男」を想起させるタイトル。黄色い紙のポケミスを手に取ったのはひさびさ。

    毎週木曜、引退者向け高級施設で暇を持て余した老人グループが、未解決事件の推理を楽しむ「木曜殺人クラブ」。あくまで趣味だったのだが、施設で実際に殺人事件が発生し、推理に乗り出す老探偵たち。
    老探偵たちのキャラがよい。少しずつ浮かびあがるそれぞれの人生。ウィットに富んだ会話を楽しめる正調ミステリー。

  • 書名だけでアガサ・クリスティーの「火曜クラブ」を思い出した。本作品は老人会で事件を解決する感じかな。連続殺人を解決するのだけど、なかなか凝った真相になっている。長く生きていると良いことも悪いことも経験してしまうということだろうか。物語はテンポよく進む。著者がテレビ関係の人もあってか、映像がポンポンと切り替わるテレビドラマのようになっている。シリアスな感じもあるがときどき笑わせるところを入れてくるのが楽しい。

  • わかりやすいか、わかりにくいかで言うとわかりにくい作品。時々入ってくる日記が読むのに心地よいテンポを作ってくれる。複数の要因が絡まり合った複雑な作品。

  • 本屋で結構推されてて、図書館で見かけたので読んだのだけど、なんか冗長。自分の街で起きた殺人事件を切れ者が揃った?おじいちゃんおばあちゃんグループが解決する、というお話なんだご、別にトリックとかがあるわけでもないし、単に登場人物がたくさんいて、長く生きてる分みんなそれなりに秘密をかかえているのがこんがらがって事件が起きた、っていうお話し。ミスリードさせるための伏線が雑?というか、お見事じゃない

    2023.2.3
    19

  • まず最初に。登場人物が多すぎる!
    本に紹介されている登場人物よりも多いので「この人誰?」と思うことしばしば。
    引退者用施設、いわゆる高級老人ホームに「木曜殺人クラブ」という未解決の事件を捜査する老人たちが、現在の殺人事件に出くわしその捜査を始めます。
    なかなか犯人に行きつかないのですが、エリザベスを筆頭に事件の核心に迫ります。
    ジョイスの日記の語りの部分と三人称の部分が絡み合ってなかなか面白かったです。

  • 珍しくハヤカワ・ポケット・ミステリなのに二段ではない!
    しかもブックカバーがついている(しかもジャケ買いに値するデザイン)!

    なんだか本筋とは別のところで感動してから、読書開始。

    舞台は、イギリス郊外の静かな丘陵地帯にある、修道院跡を利用した高級な高齢者居住区(日本の老人ホームしかイメージわかないけど、きっと凄いんだろう、と思う)。
    居住者たちが楽しむ「クロスワードクラブ」のように存在する「木曜殺人クラブ」、そこに現実の殺人事件が起こる……。
    メンバーは、俄然勢い増して(自主)捜査すると、真相は意外なところへ広がって……。

    魅力的な登場人物と、次々に加えられる出来事とその謎、目に浮かぶような丘陵地の景色で、期待通り物語は進む……でも、できすぎちゃって、なんだか物足りない。

    あ~、今、私は刺激を求めているのかも。

  • 大きなネタバレがあります。










    評価が高い作品だが、登場人物の素性が中途半端でこの世界に入り込むことができなかった。
    スパイ?出身の人物をもっと描き込んでいれば、警察の捜査を出し抜いていくのも好感が持てたかも。
    どうにか最後まで読んでいったが、肝心のところで最大の疑問が。
    第二次世界大戦時のイギリス兵士は、致命傷になるほどの傷を縫うことができたのか?
    翻訳ではただの「兵士」とあり、衛生兵ではない。出版社に問い合わせたが、原文通りの訳とのこと。
    なんともすっきりしない。

  • 早川書房さんのリツイートで気になっていた英国ミステリー。もう、めちゃくちゃ楽しかった!キャラ立ちがすごい。魅力的なキャラに沢山の謎。ラストのパタパタと解ける感じもたまらん。続編の翻訳が決定しているらしいんで楽しみ!

  • 主人公はエリザベスをはじめとする高級老人ホームに暮らす老人たち。パワフルで好奇心旺盛の「木曜殺人クラブ」のメンバーの他に、彼らを取り巻く家族や刑事。彼らは決してヒーロー、ヒロインではない。エリザベスでさえ、豊富な人脈と頭脳明晰さを持ってはいるが、すべてを分かっているわけではない。特に夫のことに関しては。彼らにとって殺人事件と犯人捜しは、残された時間の暇つぶしにもみえる。だから決して正義ぶらず、最後は犯人の自由を許すのだろう。
    小説そのものは、ちょっと詰め込みすぎた感がある。2つの話の殺人事件が同時進行しているが、短編・中編くらいに分けても良かったように思う。

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