宇宙兵ブルース (ハヤカワ文庫 SF 246)

  • 早川書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150102463

感想・レビュー・書評

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  • 「宇宙の戦士」を読んだからには「宇宙兵ブルース」も読まなくてはなるまいというわけで、初めて読んだ。浅倉久志が「訳者あとがき」に書いているとおり、「ハインラインの『宇宙の戦士』やアシモフの『銀河帝国』をパロったナンセンス・ギャグの積重ねの中で、反戦メッセージの太い筋を一本通し、さらに都市の廃棄物処理などの時事的な話題までつけ加えるという、作者のかなり欲深な意図が、みごとに実を結んだ秀作」なのだろうが、この作品のナンセンス・ギャグが趣味に合わないせいか、あまりおもしろいとは思わなかった。徴募係軍曹にだまされて兵士になった主人公ビルが、結局は徴募係軍曹になり、自分の弟をだまして兵士にするという皮肉な結末が印象的だった。絶版らしいので古本を買わなければいけないかと思っていたのに、市の図書館で借りられたのは意外。カバー、口絵、挿絵は、横山えいじ。

  • これも出張中、ひさしぶりに読む。毀誉褒貶かまびすしいハインライン「宇宙の戦士」、あるいはアシモフ「銀河帝国」シリーズやホールドマン「終りなき戦い」などとともに語られる名作。古い本なので、藤子(おそらくF)不二雄先生の表紙がブクログでは表示されないのが残念。

    無理やり宇宙戦争に徴兵された若い農民がいつのまにか、たたきあげの古参兵になっているところが、いかにも軍隊という感あり。ストーリーは散漫な印象があるけれど、登場人物が魅力的。特に新兵教練担当上等兵曹デスウィッシュ・ドラング。「反抗した初年兵を殺して食った」という噂。本人いわく「その噂は事実である」。うめく初年兵たち。ここだけでも面白かった。

    ただ、これはパロディなのかとも思う。ハリスン、コミック小説書いてもまじめな人柄が伝わるという印象が強い。

  • 純朴な農夫だった主人公が段々とふてぶてしくなっていくさまは面白いやら悲しいやら。裁判の屁理屈シーンは印象に残る。革命失敗の場面など、実際に似た場面がありそうだが、シリアスにやると気が滅入りそう。

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