宇宙零年 (ハヤカワ文庫SF 宇宙都市)

  • 早川書房 (1978年8月23日発売)
3.47
  • (1)
  • (6)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 58
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784150103057

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 原書の刊行順に読む宇宙都市シリーズ第2弾。文庫での宇宙都市シリーズ番号は1。都市ごと宇宙へ飛び立たせることができるようになった経緯とか寿命を延ばす薬の開発経緯といった、このシリーズのスタートとなるエピソードです。さすがファイザーの広報部門でサイエンスライターをしていた著者の経験がものをいって薬品開発は詳しいです。ところどころ謎の数式が入ったりとこの詳しさの粒度がアンバランスなのが気にはなりますが・・・カバー絵にもなっている木星にかかる巨大な氷の橋はなんのつながりがあるのかと思ったら重力の研究のために建造したもの。重力遮蔽フィールドの実現可能性に触れられているところが秀逸で納得。
    シリーズとは言っても、都市が宇宙を巡る間に遭遇する事件や戦争をバリエーションを変えただけの連作で描いているわけではないところがこのシリーズの特色で、スペース・オペラに安易に落ちていかなかったところがすごい。数百年数千年という単位で時間が経過していく中で文明が変わっていく姿を描いていくシリーズになってます。そのくらいの時間軸になると、都市の建造物自体の老朽化と更新はどのようにしているのかとか不死に近い人で構成されたら思想も保守的になってくるのでは?とか想像してしまいます。ある意味閉鎖空間となった渡り鳥都市はどのように発展させていくのか?どのように人材交流していくのか?でもこれって現実社会の街や都市に共通する問題では?老人天国になった自分の住む田舎の町は地球の上に乗っていて太陽の周りを巡り、さらに銀河の腕に乗って宇宙を旅している宇宙都市になったと夢想するとなんかわくわくしてきます。

  • 人類の外宇宙への進出を可能にする、「反重力」および「抗老化薬」の二つの技術の開発を、それを黒幕として推し進めんとする政治家、計画に偶然巻き込まれることとなった軍人、そして現場の実験主任者の三者の視点から描く。
    登場人物が何のために働いているのか最後まで明らかにされず、結末では驚かされた。あとで考えればタイトルやシリーズ名がネタバレであったがすっかり忘れていた。
    宇宙進出の基幹技術の開発を描いたSF作品はあまりなく、その意味でも興味深い作品である。

  • 2019年2月27日に紹介されました!

全3件中 1 - 3件を表示

ジェイムズ・ブリッシュの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×