グレイソン攻防戦 下 (ハヤカワ文庫 SF ウ 16-4 紅の勇者オナー・ハリントン 2)
- 早川書房 (1999年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150112950
感想・レビュー・書評
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うわ〜。日本ではジュブナイルな扱いだけど、これ、絶対ジュブナイルじゃないよ。
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宗教色が強くなったが読み易くていい
表紙 5点渡邊 アキラ 矢口 悟訳
展開 5点1993年著作
文章 7点
内容 650点
合計 667点 -
1990年イラクのクウェート侵攻で始まった湾岸戦争には、米軍などに女性兵士がいたそう。当然、厳格なイスラム教の国、クウェートでは、彼女たちが話題になっていた、と遥か昔に聞いたことがある。
で、ハリントン。原作の発表が1993年らしいので、きっとそのあたりが著者のアンテナにひっかかっていたのでは?
さらに、理解不能な相手との戦い、という点では太平洋戦争で、日本軍を相手にした米軍の心持ちをなぞっている気配もある。
下巻は血なまぐさいというか、ダークというか。狂信者がからむと話はどんどんくらくなる。敵役の国家の士官にすら同情したくなるほど。彼自身がそれなりに「良き人」であるだけに余計に。
それから、1巻目にくらべてハリントンがやたらすごい人になっていて(前作から3年ほど経過している設定らしいけれど)、なんだか近寄りがたくなっている。いくらソプラノでココアが好きでもね。
おまけ。前作の感想で突っ込んだ通り、現役武官は民間人をなぐっちゃいけませんよ。 -
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