- Amazon.co.jp ・本 (518ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150113940
作品紹介・あらすじ
1990年代、21世紀を目前にして、かつては想像上のものだったインターネットなど情報機器は日常的なものとなり、世界は大きく変貌をとげていった。90年代SFは80年代のサイバーパンクなどによる変革の時を経て、成熟の時代を迎えた。ポストサイバーパンクの作家スティーヴンスンをはじめ、人気作家シモンズ、現代ハードSFの第一人者バクスターなどが、90年代に発表した傑作を収録する、日本版オリジナル・アンソロジー。
感想・レビュー・書評
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ブルース・スターリングのエッセイ「80年代サイバーパンク終結宣言」に時の流れを感じる。知らない作家の方が多い。アリステア・レナルズの「エウロパのスパイ」、ダン・シモンズの「フラッシュバック」、マイク・レズニックの「オルドヴァイ峡谷七景」が面白かった。「オルドヴァイ峡谷七景」に登場したリーキー夫妻が実在した人類学者であることは知っていたので、調べてみたら、アウストラロピテクス・ボイセイやホモ・ハビリスの化石が出土した有名な場所だった。
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古書購入
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コニーは分かりにくいが、サッカーボールはよかった
表紙 5点岩郷 重力 山岸 真選
展開 7点1990年代著作
文章 65点
内容 720点
合計 738点 -
コニー・ウィリス週間にて図書館にて借りる。
「魂はみずからの社会を選ぶ」は既読であり、註が多すぎて再読しなかった。
「バーナス鉱山全景図」は視覚的に想像するとすごい映像が浮かぶが、淡々と進む話が好み。
「わが家のサッカーボール」は設定を少し変えればYA物になりそうなほのぼの話でこちらもよかった。
その他は読んでもあんまり覚えていない。 -
アレステア・レナルズ『エウロパのスパイ』と、アレン・スティール『羊飼い衛星』はなかなか良かった。
他は微妙……途中で読むのを止めてしまった作品もあった。
一応下巻も読んでみようと思う。 -
スティーヴン・バクスターにダン・シモンズにデイヴィッド・ブリンと超豪華トリオが1冊で読めるなんて幸せの極地だ。でも読み終わってみると、限りなくガッカリ。残念だなぁ。
「サモリオンとジェリービーンズ(ニール・スティーヴンスン)」は意味がわかりにくいまま読了。期待の「コロンビヤード(スティーヴン・バクスター)」は月旅行の話なんだが、乗り切れずだらだらと。水棲人間を描く「エウロパのスパイ(アレステア・レナルズ)」でちょっと気を取り直し、これまた大期待の「フラッシュバック(ダン・シモンズ)」でガッカリ。
「魂はみずからの社会を選ぶ(コニー・ウィリス)」に期待したものの註が多くて読みきれない。「バーナス鉱山全景図(ショーン・ウィリアムズ)」は比較的オーソドックスでよかったものの、再読したいとは思わない。「オルドヴァイ峡谷七景(マイク・レズニック)」は長すぎてギブアップ。「永遠に、とアヒルはいった(ジョナサン・レセム)」も続けてパス。
シェイプチェンジャーって発想で取り組んだ「わが家のサッカーボール(イアン・R・マクラウド)」も切れが悪く、最後の期待「存在の系譜(デイヴィッド・ブリン)」も意味不明。非常に短く、私としては本作品で最も気に入った「羊飼い衛星(アレン・スティール)」はきれいでいいんだが、SF的ではないかな。
オーラス「80年代サイバーパンク終結宣言(ブルース・スターリング)」は読む気になれなかった。
ってことでパスした作品に名作があったのかもしれないけれど、今回ははずれだな。下巻に期待しよう。 -
バーナム鉱山全景図が秀逸。
巨大な構造物に、説明がつかない不可思議が山ほどあって、でも人が普通に生活している。こういうモノがすごく好きだ。 -
上巻では
『フラッシュバック』……ダン・シモンズ
『魂はみずからの社会を選ぶ』……コニー・ウィリス
『バーナス鉱山全景図』……ショーン・ウィリアムズ
『羊飼いの惑星』……アレン・スティール
特に『バーナス鉱山全景図』と『羊飼いの惑星』がお気に入り。
前者は『逆転世界』を思い起こさせる。『羊飼いの惑星』は本当にショートだけど、渋くてかなり好き。