黒龍とお茶を (ハヤカワ文庫 FT マ 2-4)

  • 早川書房
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150201135

感想・レビュー・書評

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  • 【ハヤカワFT113】話の雰囲気は最初、とても落ち着いていて緊迫感が全く感じられず、このままほのぼのとリズを探すのか、と思っていたら話が急展開した。
    マーサがさらわれ、ロング氏が負傷し、危機が折り重なるように訪れる。
    このままバッドエンドを迎えるか、というところまで追いつめられ、最後の最後でどんでん返しがあってほっとした。
    ロング氏、マーサ、リズ、フリッシュとも、いい味の出た登場人物がそろっていたが、巻末のあらすじとそれぞれの人物の行動が微妙に食い違っていて、違和感を感じる部分もあった。
    また、最後の部分の悪役とのやり取りが型にはまり過ぎていて、少し残念だった。
    とにかくロング氏が渋くてかっこいい。

  • 実はこの小説を読むのは2回目。
    分野はファンタジーなんだけど、80年代のアメリカ西海岸、コンピュータ業界が舞台。8080やらCP/Mやら今となっては懐かしい。20数年前にコンピュータに触れてた身として今のテクノロジーとのギャップも楽しめる。
    また主人公の活躍を読みたいけど、
    今となっては続編の翻訳は出版されないんだろうな。ペーパーバック読むしかないか。

  • 女性フィドル奏者マーサと中国人紳士メイランド・ロングという初老カップルのラブストーリーなんだけど、マーサの娘がコンピュータ犯罪にかかわってそれに巻き込まれたり、ロング氏の正体が太古から生きている黒龍だったりと、アクションやファンタジー要素もあって面白い。

    今読み返してみると、これ映画化したら意外と面白いんじゃないかと思うのよね。ロング氏なんて誰にやらせたらぴったりかなぁと想像すると楽しい……
    わたし的には、いちばんぴったりなのはジェット・リーだな、と思います。普段は紳士的で物静か、でも怒りで本性が出ちゃうと片手で人の首へし折るくらいのことはやりかねない、というところなんか似てるぞ。
    実際ご本人も「ハムナプトラ3」で龍に変身経験はあるんだし(爆)。

  • 黒龍の化身メイランドさんに萌える作品。かわいくてまじめでちょっとズレてて知的でユーモアがあってダンディー! しかも恋は一途! 最強! 話もすごくほんわかします。

  • サン・フランシスコのホテルに長期滞在している中国人のメイランド・ロング氏は、実は何世紀も生き続けるブラックドラゴンが人間に転化した姿だったのでした。
    彼の目的は、人間とは何か、真実とはなにか“道(タオ)”を求めて様々な書物を収集して、時には直接出向いて語り合うということでした。
    そんな氏が、ニューヨークからやって来た女性のトラブル解決に奔走するというお話なのですが…。その女性マーサが、どうやら氏が今まで探して来たものの答えのようなんです。
    なんて素敵でおちゃめで真摯なロマンスグレーなんだろう。いいなあ。かっこいいなあ。めちゃめちゃ大人向きのオシャレなファンタジーですよ。

  • 素敵な婦人と不思議な紳士の話。

  • 好きですねマカヴォイ。

  • 頼むから、作者名R.A.マカヴォイくらいちゃんと表示して。ダミアーノ三部作書いた作家の著作とは思えないライトタッチ、且つしゃれたファンタジー、ついでに”やや渋め”。

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