- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150202378
感想・レビュー・書評
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一神教と多神教を信奉する社会が同時に存在している世界観。しかし、上巻ではまだ二つの世界は邂逅していないため楽しみは下巻に持ち越しである。
ダブル主人公なので視点は程よい感じに移り変わるのだが、今のところその二人にまるっきり接点がないのでこれが本当に繋がった物語なのか、正直戸惑ってしまうほど。王女、青年ともに微妙なところで幕を引いてしまったのであらゆる意味で下巻を待つしかない。世界観は好感をもてるのだがなぁ……詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ダブル主人公の片割れヘジが、10歳から始まったため、なかなか気持ちが入らず。ツェムですら17歳。子供過ぎて感情移入しにくぅーい。
一方のペルカルは15歳から。まあこっちは順当に愚かでイキオイだけの若者感で楽にスタート。
アフリカや南アメリカの神話を彷彿とさせるなー。 -
玄関
ほんだらけ袋 -
古いハヤカワ文庫のファンタジーです。
大河の神の分身といわれる王家の姫ヘジと、遠く離れた地方の少年ペルカルが主人公。
それぞれのパートで苦難にあい、やがてペルカルがヘジのいる国へと導かれていきます。
様々な種族、様々な神、原始的な生活と都市、いろいろな事が対比しあい絡まりあう、なかなか面白い話でした。
図書室の主ガーンとヘジの会話も好印象。
続編も読もうと思います。
カバー・本文イラスト / 加藤洋之&後藤啓介
カバーデザイン / ハヤカワ・エージェンシーデザイン室
原題 / "THE WATERBORN"(1996) -
もしかしたら、すさまじい名作かもしれない海外ファンタジー。
挿絵が良い。 -
ファンタジーものにハマった頃、表紙イラスト買い(笑)
でも話も面白かった。続編のシリーズも出ていて、今でもかなりお気に入りのお話だv -
私がファンタジーを書くとき、この本の影響を受けていないものはありません。アニミズムの世界観と、ヘジの心の成長、ペルカルの苦悩にいつの間にか傾倒していきます。
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主役のペルカルが、情けない!ぜんぜんカッコよくない!それが旅を続けるうちに、それなりの男に成長してゆきます。この世界の神は、身勝手な大自然そのものです。ペルカルはそういった神の思惑に躍らされて、旅を続けるのです。望まない英雄と呼ばれながら。久々に、ファンタジーを読んだ!という気になれます。また王女ヘジが頑張ってます。自分の運命に懸命に抗おうとする彼女は好感がもてます。よく女の子のほうが早く大人になるといわれますが、まったくその通りだとおもいました。ペルカルよりヘジのほうが成長率が高い(笑)それでも二人で手を携えていくところが微笑ましいです。