クシエルの啓示 3―遙かなる道 (ハヤカワ文庫 FT ケ 2-9)

  • 早川書房
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150205225

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとだけ、のつもりで読み始めたら止まらなくて、結局、徹夜で読んでしまった(笑)。

    クシエルシリーズ、一応の完結編。
    ずっと引きずってきたヒアシンスを呪いから解放できるか否か、というのが焦点。それと、イムリールの処遇。途中から、どっちかと言えばヒアシンスよりもイムリールの方に比重が大きくなっていったような気がしてならないが、まあ、許容範囲だろう。イムリの悪夢とヒアシンスの叫びが重なって飛び起きるシーンは、割と好きかも。
    私はずっと『笛吹き』のことをフ○ラだと思っていたんだが、もしかして、違う……? 今回のを読んで勘違いだったのかもしれないとうことに、実は初めて気づいた。 うわぁ、最初から読み直して来よう!
    ジョスランは最初に比べるとかなり成長して、いい男になったと思う。最初はもう、何だこいつ、って感じだったけど。へタレ返上かな(笑)。

    それと、イムリが可愛い。
    最初こそヒロインにツンケンしていたのに、デレてからのカワイさは半端ない。成長したら相当イケメンの萌え担当になりそうな気がするので、ぜひとも彼が主人公のこの続きを邦訳して出してもらいたいものである。

    物語に終わりがあるのは当然としても、まだ続きがあるのに日本で読めるのはこれで終わりというのは、ちょっと寂しいのだった。

  • 前作より10年後。平穏に暮らしてきたフェードルたちだが、思わぬ人からの手紙をきっかけに再び旅立つ時がきた。高級娼婦兼スパイとなるべくして育てられたフェードル(真性のM)が主人公のシリーズ三部作の完結編。痛みを快感に変換するように生まれついたその彼女でなくてはできないことではあるけれど、今までの辛苦をも超える出来事を彼女たちを襲います。エロはおまけで、それよりもこのドラマティックな展開がとてもエンターテインメント。さまつなことは気にせず、どなたも楽しむがよいです。
    このシリーズはほんとにすごくエンターテインメントだなあ。そしてとてもよいラストでした。大・円・団!幼いころを思い出す彼女たちが感慨深い……。おすすめです。

  • 読み始めたら止まらなかった。
    綺麗な大団円。が、ヒアシンスの呪いを解く段がそれまでと比べてあっさりしすぎているような気がしました。
    フェードルとジョスランとヒアシンスは、永遠の三角関係なんだろうなぁ。ヒアシンスがあんなことにならなかったら、もう少し互いに傷ついたかもしれないけれど、気持ちが残らないような決着になったんだろうと思う。フェードルとジョスランがくっつくのは確かだろうけど、綺麗すぎる想い出とは別の折り合いのつけかたになったのかな、と。ヒアシンスの隣にはそれでもやっぱりシーベルがいて、フェードルとシーベルは今よりもっと互いに変な遠慮なんてなくて。
    ともあれ、フェードル三部作はこれにて終幕。次のイムリール三部作を楽しみにしています。
    関係ないけど、最後の最後で物凄い衝撃を受けたカップルが。ティ-フィリップは筋金入りの女好きだと思ってたのに、ユーグとそんな仲だとは。まぁ話の舞台がそういう意味で何でもアリの世界だし。でも、どっちがどっちなんだ?

  • パチパチパチ。面白い。続き読みたい。お金の使い道も気持ち良い。昔の、正月映画のようなオールスターも楽しい。とりあえず終わり。
    アナフィールの前に立つイムリールはもっと期待していたんだけれど。

  • 感無量です。たびたび胸が熱く…(´ω`。)
    すべてが元通りとはいかないものの、期待に沿う形でうまくまとまってます!
    また最初から読み直すと面白い複線が見つかりそうです♪
    あぁ、イムリのお話もぜひ読みたい。

  • 寝食を忘れて一気読みしました…。フェードルの長い旅路の終わり。これでもかという大団円!まさに愛によって結末を迎えた。序盤のフェードルとジョスランの愛の回復と、イムリとフェードルとジョスランが互いにとってかけがえのない存在になっていく描写がほんとうにうっとりできます。それに唯一神の御名を手に入れるまでの展開がすごい興奮する!ヒアシンス解放への道は、これまでのフェードルたちの艱難辛苦の旅が思い起こされながら読んだので思わず涙がでたわ…。これでフェードルたちとお別れなんていやなのでイムリール編の刊行もしてくださいお願いします。

  • 神であっても、人間と対等に契約する存在であるところがキリスト教世界の作家と感じた。

  • 全9冊、一気に読みました。良かったです。発刊後に読み始めで◎でした。1冊づつ待ってたら待ちくたびれてたかも。
    イムリール伝は?いつ?

  • 三部作全9巻、なんだか達成感が……。ぜひ続編であるイムリ編の刊行にも期待大です。

  • 12月4日読了。イムリの続編、楽しみです。

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