ミストクローク―霧の羽衣― 2古からの声 (ハヤカワ文庫 FT サ 1-10)
- 早川書房 (2010年11月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150205249
感想・レビュー・書評
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血金術周りの設定がようやく明らかになってきた。論理の整合した世界観だなぁと思う。ヴィンたちの状況はどうにも絶望的に見えて、読んでて少ししんどい。最終巻にカタルシスを期待していいのかな。
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ふぅ。
ここに来て、ちょっとばかり物語はスピードダウンかな。
でも、これが見せかけだということは、たぶん間違いない。
この壮大な物語も、ついに残すところ、あと一巻となった。
次の巻、つまり最終巻で、「サンダースンの雪崩」が一気に炸裂するのだと思う。
これまでとは、比べものにならないほどの規模で。
炸裂する瞬間の少し手前にある、突然の静寂。
今は、そのつかの間の凪なのだと思う。
ここからはネタバレありで。。。
[more]
リーンが出てきたときは、本当に本当に驚いた。
ミストボーンの終盤でマーシュが出てきたときにも驚いたけど、あれ以上だ。
まあ、そのリーンは、結局のところ、偽りだったわけだけど。
本書は、本当にキャラが立ってる。
どんな些末(と思える)キャラであっても、全員しっかりと個別のキャラになってる。
そして、些末だと思っていたキャラに、突然、脚光が当たる。
それまで目立たなかったキャラが、舞台の中心へと躍り出る。
サンダースンは、とにかく演出が抜群に上手い。
きわめて自然な流れで伏線を潜ませ、ここぞという時に、一気に開放する。
カメラワークや台詞回しも練りに練られていて、おまけにリーダビリティも抜群。
あらゆる手際が素晴らしく精緻で、まさに芸術。
訳も段々とこなれてきて、はじめの頃の辿々しさもだいぶ薄れてきた。
ほんと、これまでの物語で、無駄なシーンが一つも無い、と思う。
伏線もあらかた回収が終わっているような気がするのに、それでもまだ1巻残っている。
ミストボーンやミストスピリットの伏線が、まだ残っていたりするのだろうか。
あと一巻。
大事に読みたいけど、きっと一気に読んじゃうだろうなあ。 -
コロスの秘密が明らかにはなった。しかし、残り一巻でつかまっている圧倒的に不利な状態から、破壊神を倒すだけじゃなく、血金術の秘密を明らかにする必要が出てくると思うと、やはり最後は怒涛の展開となると思わせる巻。
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非常にゆったりとした展開で、この巻だけで見るとなんだかなあ、ということになる。
スプークに起きた変化が手記の形で明かされるというのはおもしろい構成だったが、その部分だけで説明しすぎなんじゃないかという気もする。
なんにせよ、本来1冊の本らしいので、最後まで読まないと本当のところはわからない。
後半の展開に関してはこれまでも楽しませてくれたので、最後の1冊を楽しみにしたい。 -
新生児がいるのに1日で読了...先が気になって置けない本でした。最初の3巻を読んでいないのですが、これまでのあらすじで話に入っていけました。少しえぐい表現もあるので★5にはしませんが、ファンタジー好きに一押し。
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やっと物語が走りはじめたようで。決着は、第3巻へ。
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2010/11/27購入