天冥の標Ⅳ: 機械じかけの子息たち (ハヤカワ文庫 JA オ 6-15)
- 早川書房 (2011年5月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (521ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150310332
作品紹介・あらすじ
「わたくしたち市民は、次代の社会をになうべき同胞が、社会の一員として敬愛され、かつ、良い環境のなかで心身ともに健やかに成長することをねがうものです。麗しかれかし。潔かるべし」-純潔と遵法が唱和する。「人を守りなさい、人に従いなさい、人から生きる許しを得なさい。そして性愛の奉仕をもって人に喜ばれなさい」-かつて大師父は仰せられた。そして少年が目覚めたとき、すべては始まる。シリーズ第4巻。
感想・レビュー・書評
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人間に性愛で奉仕するセクサロイド《恋人たち》の物語。小川一水先生、官能小説家になれますよ。エロ描写が満載過ぎる本でした。
《恋人たち》と《救世群》の結びつきがここから始まる。そして第1巻に登場した大工ラゴスの「誕生」が描かれている。ラゴスって大昔からいたのか。最初の《恋人たち》の一体だったんだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「恋人たち」の由来と運命が示される異色の巻。ほとんど18禁だが、哲学的でもあり、意外と奥深い。
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4巻はラバーズが主役ですね。何て言うか、電車の中で読み辛いというか、エロ小説だこれ。
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エロい。
全編がセックスにつぐセックス。それはいいのだけれど、延々と性交が続くため、読むのも疲れてくる。ただ主人公とアンドロイドの奇妙な恋というのは、なかなか興味深かった。
ストーリー自体もあまり進んではいない。ただこの話が重要ではないかというとそうではなく、一巻に登場したラヴァーズという種族の成り立ちが語られている。 -
アンドロイド型Love Machineが性愛の極致を極めようとする話
これまでの巻と違って全編に性愛があふれる。
天冥の標は、それぞれの巻でいろいろ形態を変えて描きながら、ストーリーもつなげていこうという実験的な小説であることはよく分かる。
時代的には3巻のすぐ後、2313年頃
《恋人たち》の成り立ちやラゴスの過去が明らかになる。
アウローラとゲルトレッド姉妹は3巻にちょっとでてきたけれど、同じなのかなぁ。。。
1巻と4巻で共通に出てくるもの
ラゴス、恋人たち
1巻と3巻、4巻で共通に出てくるもの
アウレリーア、酸素いらず
2巻と3巻,4巻で共通に出てくるもの
アイザワ(チカヤの子孫)、救世群
1巻から4巻まで共通して出てくるもの
冥王斑、ダダー -
エロ!!
エロはきらいじゃないですが、さすがに全編となると・・・。
ただ、これも意味があって最後はちゃんと繋がっていくんだろうなぁ。
そう思うと、小川先生すごい! -
忍耐。