- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150310622
感想・レビュー・書評
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墓標天球の静謐さが好きだけど、どれも面白い。
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キャアア何なのこれ、何なのこれぇ。
謎の四色刷。
後藤さん。後藤さん。後藤さん?
後藤さんはどこにでも存在し、誰もが周知の後藤さんのこと、きっと本当は誰も後藤さんを知らない。
無口で、かっこよくて、少し間抜けで、血まみれで、物騒で、気のいい後藤さん。
「後藤さんが土日になにをしているのかは全く知られていない。会社休みだから。土日。」
銀河帝国がもう最高にわたし好みでした。
至福の読書体験に感謝。
脳への刺激。
どうしようもない、圧倒的未知のものへの対抗策は、そうかここにあるのか。
日本よ、これが円城塔だ。 -
後藤さんのことは終始クスクス笑ってしまいました。
ただ他の作品に関してはイマイチお話がつかめなかったので近いうちに再読したいと思います。 -
円城塔『道化師の蝶』が好みだったので手にした一冊。
道化師の蝶はまだ読みやすいものだったのだと感じつつものめり込んでしまった。
文系なので専門的に考えたわけではないが、科学好き、SF好きであれば必ず頭を悩ませられるであろう幾つかのモチーフに触れている――ように感じる。 -
後藤さんのための小説。
こ れ は 、読まないわけにはいかないじゃない(笑)
私こういうメタフィクションすきです。
付録がついてたり、意味のわからない四色刷りだったり、変わった造本なのが楽しい。
関係ないけど、四色刷りのとこ、MYSTのチャネルウッドの記述おもいだした。
カバー表紙が市川春子さんなのも嬉しい。
意味わかんないとか趣味もあるだろうけど、とりあえず後藤さんは読めばいいと思う。
自分がなんなのかわかんなくなる。
この感覚が味わえるのは後藤さんだけ! -
書いてて楽しそうだなというのが読んで最初の感想。わけがわからないなというのが次の感想で、でもわかりそうでもあるな、というのがその次の感想。何かキーになる概念が解ったその途端に全体が見通せるようになるのではないか…でもわからん!!というもどかしさがたまらなく円城感。いつもどおり。ただ、Self〜に比べるとキーへのヒントが少なすぎるというか、読んでいて快感を覚える場面が少なかった気がしたのはなんでだ。解説はキーへの道筋であり手助けとも蛇足とも言える。文壇の文脈上の立ち位置はなくても、読んで楽しい本。
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SF短編集ですが、いわゆるタイムマシンだとか宇宙戦争だとか宇宙人だとか超能力だとかって類いのSFじゃなくて、いっそ哲学的というか、思索的。かつ、ふざけてんのかな?とも思う(笑)。理数系でない私には難解なものもいくつかありましたが、表題作や銀河帝国のやつは、単純にブラックユーモアというか言葉遊び(って言い方で良いかわからないけども)として面白かったし、全体的に好感触でした。
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考えるな感じろ的な話だと思う。あたまおかしい!面白い~!とりあえず表題作は笑った。あと市川春子の表紙がすこぶる良い。
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何言ってるのかよくわからないんだけど、最後の墓標天球とか、ちょっと泣けた。数学とか物理とか詳しかったもっと楽しめるのかな?読むのに体力いる。時間かかる。
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ハードカバーの帯にあった文章が付録でちゃんとついてて嬉しい