Cinematrix: 伊藤計劃映画時評集2 (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2013年3月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150311032
作品紹介・あらすじ
生前著者がホームページで発表しつづけていた映画時評集第2弾。今作には全24本を収録
感想・レビュー・書評
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どんな駄作であろうと酷評してもその文章にはどこか愛がある。今存命であればどんなことを語るのかなと思った。次は小説を読んでみよう!
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2000年〜2004年の公開作品についてブログの映画評。
この中で見ていたのはWXⅢだけ!
どの映画も周辺の話がとても詳しいので見てなくても苦にならない。
特にロード・オブ・ザ・リング二つの塔の、サウロンの記述!そうだったのか…。私はシルマリルで挫折したのでありがたい。
音楽についても、よく言及されている。
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伊藤計劃の映画批評の2巻。1巻とは違い、構成がはっきりしていて読みやすくなっていた。この調子で書き続けてくれたら、良い映画評論家になっていただろう。書いている作品を半分くらいしか見ていないが、見ていない作品の批評でも楽しく読めてしまうのは良い文章の証だ。
著者の映画評論はかなりの情報量と熱量で疾走感がある。キャストやスタッフだけじゃなく、カメラワークや全体の構成なども細かい見方をしていて、映画を見るという普遍的なことがここまで多様性を持っていると教えてくれる。読んだ人は、映画を物語やキャストだけで見るのではなく、美術や個々のショットや話のつながりなどで見れるということを学んだはずだ。
この本にのっている映画を見て、そしてまた本を読んで、自分の印象でレビューを書いてみると、もっと映画のことが知れるだろう。そうして映画にのめり込んで、様々なものを映画から持ってくることが出来たら、きっと伊藤計劃も喜んでいると思う。これだけ映画が好きな人は、他の人にも映画を見てもらいたいと、強く思っているだろうから。 -
「Running Pictures: 伊藤計劃映画時評集 1」の続編。
2000年から2004年にかけての、全30作品の映画レビューが掲載されている。
そのうち僕が観たものは12本。
前作とそれほどページ数が変わらないのに、掲載されているレビューが少ないのは、それだけ1本に対する掲載量が増えているから。
また、「イントロ」「キャスト」「要約」「レビュー」と章分けされてもいる。
感想は前作を読んだときと殆ど変らず。
ただ今回は前出のように1作品に対する情報量が増えているので、読んでいて観たくなった作品の本数は増えたように思う。
他の映画評論家と違うポイントで映画を観ているのが面白く、僕が観た作品も「なるほど、こんな見方もあったのか」と感心してしまう。
なによりも著者自身が本当に映画が好きであり、愛情を抱いている様がひしひしと伝わってきて読んでいて気持ちが良い。
最初は、著者の小説の背景が垣間見られるかな、といった好奇心で読んできたシリーズだが、最終的には「映画ってやはり面白いんだな」というところに落ち着いた。
その意味では、本書(前作も含む)に込められた著者の気持ちは充分に伝わってきたと思う。 -
私のようなただ映画を見て面白かった、で終わっている凡人にはとてもいい刺激
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映画愛。
Plot Summary部分の読み応えよ。 -
"映画は読み手のレベルによって、語れる内容が大きく異なる。この人の映画を語るレベルは私よりはるかに上にいる。おしい人を日本は失ってしまった。
ほとんど見たことのある映画なので、世界の広がりを期待して購入したので少し残念。
この本での収穫は、
「ハンテッド」を是非見たくなったこと。" -
イノセンスの評が載っていたため購入。
面白かったけど、じゃあ映画を観てみようとはならなかった。 -
回路、ザ・セル、パニックルームはいつか見てみたい