PSYCHO-PASS GENESIS 3 (ハヤカワ文庫JA) (ハヤカワ文庫 JA ヨ 4-8)
- 早川書房 (2016年2月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150312206
作品紹介・あらすじ
2070年、かつて難民の少女として日本に逃れてきた〈厚安〉捜査官の真守滄は、〈帰望の会〉によるテロ事件の捜査にあたるが――。
感想・レビュー・書評
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西暦2070年、シビュラシステム導入後の日本は、サイマティックスキャン技術が定量化した精神色相(サイコ=パス)を基準とする社会を確立しつつあった。色相を欺瞞する違法薬物の摘発にあたる厚生省麻薬取締局の捜査官・真守滄は、テロ組織〈帰望の会〉によるダム破壊の現場に遭遇する。組織から切り捨てられた少女・衣彩茉莉とともに〈帰望の会〉の真の目的を探る滄は、日本政府の恐るべき闇へと踏み込んでいくが――。
「準日本人」という今までのシリーズではあまり描かれなかった越境者たちが描かれるのですが、TVシリーズ3期や劇場版(SS)を見てから読むと、こうつながるのか・・・と移民という現代の日本にも通ずるテーマに深く根をはっていて、世界観の広さというか設定の密さに感嘆しかありません。棄民政策にGOサインを出してその罪の意識に苦しみながらも自傷行為をやめずに仕事を続ける瑛俊の姿に、この人の強さが報われる世界であってほしいと願うけれど、この先の日本がそうはあってくれないのだろうなという予感を感じさせて悲しい。免罪体質者として、滄と茉莉が目にするであろうシビュラの本体、その答えをTVシリーズを見た私は知っている。4巻で二人がまた交わるとき、どんな結末が待っているのか続きが気になって仕方ない。 -
滄と茉莉二人の女性を中心にテロ事件、移民問題、違法薬物、省庁間対立などそれぞれの思惑と正義がぶつかる。違法薬物《涅槃 ニルヴァーナ》の恐ろしさに絶句し、日本が世界で唯一繁栄を享受できた理由に日本政府の闇が見えた。PSYCHO-PASSの物語はここから始まり、滄と茉莉がどのような運命を辿るのか次巻に続く。
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どれほど意味不明で不条理な世界だとしても、そこには明確な仕組みというものがあり、その本質に気付いたものがその世界で生きる資格を手にすることができる。
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ソウとマツリのお話。ひょっとして、ソウが後々の局長につながっていくのかな…なんて勘ぐってみたり。次巻を読むのが楽しみ。
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この世界の始まりの話。
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PSYCHO=PASS社会が出来上がりつつある世界のお話。
ドミネーターの原型が徐々に配備されたり、まだ公安局がなかったり、この先の世界を想起させる物が散りばめられていてワクワクします。
ただ、主人公二人があまりにも覚悟完了し過ぎているところが、難点かも。
いきなり映画や二期の常守監視官が出来上がってるような。 -
アニメシリーズ以前のお話。
続きがきになる… -
いよいよシビュラ統治始まりの本懐へとなる話ですが、なんと、前編であることに最後で認識
早く続きが読みたいです