日本SF傑作選6 半村良 わがふるさとは黄泉の国/戦国自衛隊 (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2018年6月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (736ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150313326
作品紹介・あらすじ
「赤い酒場を訪れたまえ」「わがふるさとは黄泉の国」などの伝奇SFから、映画化もされた「戦国自衛隊」まで全12篇収録の傑作選
感想・レビュー・書評
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多様な話で大変面白かった。
SFではないだろうというものも2,3あったが、さすが半村良。
ひとつ戦国自衛隊で感想をいえば、歴史の修復力が作用して、たとえパラレルワールドの世界でも人は変われど結果は同じになるという結論が導かれていた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
半村良『日本SF傑作選6 半村良 わがふるさとは黄泉の国/戦国自衛隊』ハヤカワ文庫。
現代日本SF誕生60周年記念シリーズの第1期の完結編。700ページを超える圧倒的なボリュームで、半村良の傑作12編を収録。大半が既読作品である。中でも映画化された『戦国自衛隊』は一番の有名傑作だろう。個人的には『農閑期大作戦』と『わがふるさとは黄泉の国』、『庄ノ内民話考』が好み。
『収穫』。リチャード・マシスンの『地球最後の男』のような設定のSF短編。
『虚空の男』。SFというよりはサラリーマン小説という色合いの強い短編。
『赤い酒場を訪れたまえ』と『およね平吉時穴道行』は伝奇SFといった感じの短編。夢枕獏が世に出る前に伝奇SFと言ったら半村良だった。
『農閑期大作戦』。ユーモラスで痛快な作品。
『庄ノ内民話考』。大昔に初めて読んだ時に凄いと唸ったことを思い出した。今読んでもよく出来ていると思う。
他に『わがふるさとは黄泉の国』『誕生』『戦国自衛隊』『箪笥』『ボール箱』『夢の底から来た男』を収録。 -
以前から、「岬一郎」とか伝説シリーズとか、長編は読んだことがあって、短編はあまり読んだことはなかった。未読だった戦国自衛隊の着想のすごさを確認、その他の短編も、SFとして独自の境地に至っており、興味深い。コアなSFというよりも、一般のエンターテインメントとしての味わいが濃い。早川のこのシリーズは良いシリーズでした。山田正紀とか、第二世代をフォローする続編を希望。
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出先で発見。前々から発売情報を得てはいたが、デビュー作の「収穫」は久しぶりに読んだ。
早川書房では「半村良コレクション」を数年前に発売していて、割と重複している(追記 数年前どころではなく1995年発行、四半世紀前)
巻末に「私のネタ本」エッセイを収録。エッセイ集「げたばき物語(講談社)」で記載された写真より詳しい。師匠の短編集としては佳作揃い。 -
第72回アワヒニビブリオバトル「【復路】お正月だよ!ビブリオバトル」第1ゲームで紹介された本です。チャンプ本。
2021.01.03 -
学生時代、「庄ノ内民話考」実話だと思い、いつか庄内に行って確かめようと思ってました。
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1,2作未読のがあったー°˖☆˖°
って思ったが初出の記録を見ると読んでたはず…汗