ダークナンバー (ハヤカワ文庫 JA ナ 6-1)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 263
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (482ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150314125

作品紹介・あらすじ

関東を震撼させる二つの凶悪事件が発生。警視庁の分析捜査官・渡瀬敦子と東都放送の土方玲衣は奇妙な協力関係を結び、犯人を追う

感想・レビュー・書評

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  • 都内で放火、埼玉でひったくり。
    それぞれで死者が出る凶悪事件だが、その日程の符合に気が付いた敦子と玲衣。浅からぬ因縁の二人がそれぞれの組織を巻き込んでの活躍。
    敦子は警察組織、玲衣はTV局、それぞれに理解者を得ながら苦闘する二人。
    思いも掛けない背景を炙り出すと共に二人の過去も明らかになる。
    ところどころに地図が挿入されいて、逃走経路の説明が分かり易い。登場人物が多くて名前を巻頭の人物紹介ページで確認するが、まあこれは仕方が無い。
    スラスラと一気に読めなかったが楽しめた。
    多い登場人物のそれぞれのキャラも立ってた。
    シリーズの次作も有る様なので読んでみたい。

    作品紹介・あらすじ
    関東を震撼させる二つの凶悪事件が発生。警視庁の分析捜査官・渡瀬敦子と東都放送の土方玲衣は奇妙な協力関係を結び、犯人を追う

  • 長沢樹『ダークナンバー』ハヤカワ文庫。

    香山二三郎、北上次郎、千街晶之、村上貴史といった評論家が推薦している割には全く面白くなかった。ミステリー小説として文章や文体が余りに稚拙で非常に読みにくいのだ。最近のハヤカワはハズレが多い。

    埼玉で発生した連続強盗致死事件と東京の連続放火殺人事件のつながりに気付いた警視庁分析捜査係の警部・渡瀬敦子と東都放送の土方玲衣が凶悪事件の犯人を追う。

    本体価格960円
    ★★

  • 玲衣のサバサバした性格好きです。目標に向かって、自分の道をどんどん突き進む姿はかっこいいです。

    容疑者候補になる人が少ないので、途中で犯人がわかってしまい、ダークナンバーとしての驚きは少なかったです。

  • つまらないわけでも読みづらいわけでもないのに途中何度も止まった。何か他のことをしてしまう。最後数ページ残してまた放置。なんとか読み終わったけど、多分そのうち忘れてしまう。つまらなくないけど面白くなかった。あと異様に人の名前が覚えづらい。


  • 警視庁分析捜査係と、メディア報道のダブル主人公。

    町田、相模原で起きた事件を機に、西東京へ広がり、別件だと思われていた埼玉での連続路上強盗致死傷事件に繋がる。
    あり得ないと思われたその事件をつなぐ線は。

    警察ものだけでなく、報道の要素が入ることで臨場感と疾走感が素晴らしい。特に物語後半は目を見張る。

  • 結構長い話なんですが、中だるみがなく最後まで緊張感を保っている。事件の全容が見え始めるあたりからは一気に読めます。
    主人公を警察サイドのプロファイラーとテレビ局の事件屋の2人にしているところが構成の妙です。面白かった。

  • 警察の分析官と放送局の元記者がお互いのプロフェッショナルに徹した仕事をすることで、お互いを補完しつつ犯人を追い詰めていく。
    このコンビの活躍をこれからも読みたいと思った。
    一気読み小説

  • 面白かった、一気読みした。
    最後の解説でシリーズ化してることがわかった。
    なんとなくそんな気もしたけれど、ほんとにしてしてるとは…
    一番消化不良だったのが、渡瀬敦子と土方玲衣の関係と…その土方玲衣の野望。なんかしっくりこないというかまだすべてを明らかにしていないような印象。シリーズ化するみたいなのでおいおい明らかになるかもしれないけど…
    それにしても女性の過去の訳アリが売春とか性的な虐めとか、ホント嫌になる。

  • 7割くらい読んだが根負け。私には、長すぎた。

  • あらすじ
     警視庁分析捜査官の渡瀬敦子。ひったくり事件と連続放火の事件を追っている。テレビ局で記者の復帰を狙っている土方は敦子の同級生。敦子は外見を理由にいじめを受け、相手を罠に陥れた。作戦が失敗に終わるところを助けたのが土方だった。二人はまたも協力し合い、真犯人を見つけようとする。ひったくり、放火、無関係だと思われていた被害者の中に共通するものがあった。亡くなった人たちは、過去がはっきりせず、それぞれ九年程前から経歴がはっきりしているのだった。また中国にルーツがあることも伺え、密輸入を疑う。

     面白い作品だった!骨太。スピーディ。主人公達は若手の女性たちだけど、すごい勢いで仕事している。周りを巻き込みながら。作者はテレビ番組制作にも携わっているからか、テレビ局のディテールもしっかり書き込まれているし、警察のことも本格的。事件もスケール大きくなっているけど、これまえの伏線ばっちり回収されていて、最後まで楽しんだ。

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著者プロフィール

新潟県生まれ。二〇一一年、『消失グラデーション』で第三十一回横溝正史ミステリ大賞を受賞してデビュー。同作は各種ミステリランキングにランクインするなど、高い評価を受ける。一三年、『夏服パースペクティヴ』で第十三回本格ミステリ大賞候補。テレビ番組制作に携わる傍ら小説を執筆している。その他に『ダークナンバー』『クラックアウト』など著書多数。

「2023年 『アンリバーシブル 警視庁監察特捜班 堂安誠人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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