- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150314842
作品紹介・あらすじ
ドッペルゲンガー、謎の暗号、母の不審な行動……私の周りで一体何が? 相談相手の黒猫も不在のまま、付き人は謎を追うが……。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
今巻から黒猫シリーズ第2期が始まりました。読者としては嬉しいです。付き人が、自分と似ている女の人を街中で見かける所から、話が始まります。今回も黒猫との美学論議になるのかと思いきや、2人の関係には何か蟠りがるようです。黒猫に変わって、反美学研修者の灰島浩平が現れます。最後は、驚きの結果に繋がっていました。
-
付き人とその母との関係にとても惹かれた。
-
黒猫シリーズ、久しぶりに思い出して通読。一番最初以外初めて読んだと思ってたけど、ブクログ見返したら読んでた巻もあった。全く記憶になくて笑う。
このディストピアが一番面白かったと思うし、味わって読めた。
段々付き人達が大人になって自分年齢に近づいてきたからかな。巻が進むにつれ、母校が舞台だからか、自分の思い出やイメージと重なって、一層気持ちが入り込んでしまった。ああ、こんな日々を送りたかったな、という気持ちもあり、本筋とは関係ないけど、なんだか切なく、胸が締め付けられるような気がし、ページを繰る手がゆっくりに。
灰島は、黒と白の混ざった色。黒に近いところもあるけど黒じゃない。
付き人の名前には赤とかが入るのかな。満白ちゃんは、物語の設定もありながら、付き人と対になるように付けられたのかな。でも紅白ってのもなんだか変か。
このシリーズはなかなかハッピーエンディング、大団円にはならない。いつもほろ苦さが残る。 -
この黒猫シリーズは、『美学』と言う“小難しいこと”(失礼)を研究している研究者が主人公なので、出てくる言葉も、まぁ“小難しい”(苦笑)訳ですが、それでもなぜだか面白いんですよね。いま放送中の朝ドラ『おかえりモネ』に出てくる菅波先生みたいです(w
シリーズの全部を読んていたつもりですが、どこか欠けていたようです。いつの間にか、黒猫と私が、いつの間にか婚姻届けを出すところまで関係が進展していましたが、記憶に無いですからね。
この作品では、新たな進展もある様です。続きに期待ですね。 -
ドッペルゲンガー、暗号、反美学。家族。頼りのない不安。黒猫と対比するように登場した灰島。謎ときで明かされる人間模様。読みごたえがある。