- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150314866
作品紹介・あらすじ
少し気弱だが頭脳明晰な少年・豊臣秀保と、強く美しい散楽芸の娘・日魅火は、魔性や災厄など超常的に見える事象を解明してゆく!
感想・レビュー・書評
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十三歳で当主となった豊臣秀保。彼が出くわすさまざまな怪異にも似た不可思議な事件の数々を、その知力によって見事に解き明かしていく時代ミステリです。
めっちゃ地元なんだけど……知らなかった。郡山城の城主ってこの人だったんだ。そして第一話に登場する頭塔もとんでもなく近所なのに由来を知りませんでした。地元ほど知らないんですよね、こういうの。
豊臣秀保、年端も行かないんだからしょうがないといえばそれまでなのですが。それにしても子供子供していてヘタレで、軽く見られがち。しかしそれを補って余りある知力と人間性のおかげで、好感度はばっちりでした。散楽芸人の少女たちの助けを借りながらも事件を解き明かすさまは見事だし、実は人望もきっちり集めていますよね。とはいえ、この時代に当主として生きていくのはあまりに困難だったのでしょうね。「序」にその末路までが描かれていて、読む前からしんみりしてしまいます。
インパクト抜群の奇怪な事件と、壮大なトリックが読みどころでしたが。第四話で明かされるあれこれがとんでもなさすぎます。歴史に詳しくなくてもびっくりですよこれは。ありうるのかもしれない? なんて思ったりも。 -
歴史ファンタジーと言っては失礼か。それほど現実間はなくて、ゆアニメ寄りな気もする。ただし、軽く読み飛ばす感じはしない。楽しくしっかり読める。
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2021/05/26読了