- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150315283
作品紹介・あらすじ
突如、ワープ航法が不可能になったセラエノ星系に取り残された工作艦明石ほかの艦船と150万の植民者たちを待ち受ける運命とは?
感想・レビュー・書評
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第1巻を読み終えた。評価は暫定。本作で特徴的なことは、ワープ航法は実用化されているが、その原理が解明されていないこと。そして、超光速通信はいまだ実用化されていなこと。
ワープ航法を実施するには、各種パラメーターが必要であり、それらは地球から無人探査機をワープさせ、着いたところから戻ることによって得られる。要は行き当たりばったりの航路探査なのだ。
60ほどの植民星は地球圏とは交流がある。そして植民星では、高度な産業機械、ワープエンジンや高等教育などは地球圏に依存しており、自立は不可能な状態である。さらに、前述したようなワープ航法の特性で、植民星間の交流はほぼ不可能。そしてこの間、人類の科学研究は停滞し、テクノロジーの維持のみが行われてきた。
そんなか植民星の一つが、ワープ航法による地球圏との往来ができなくなってしまう。そして、唯一往復可能な星系で地球外知的生命体の「痕跡」が。
ワープ航法実用化されたが、いまだに原理が解明されていないという前提のもと、物語はどう展開していくのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
艦これつられであることは否定しませんが、久しぶりにSFが読みたいと思って買った本。主星である地球との交通、通信が途絶した辺境星系が、いかにして文明を維持するか。そんな思考実験的なSFです。戦闘みたいな派手な展開はありませんが、異星文明との邂逅も絡んでなかなかスリリングです。
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パラメータ次第のワープ航法!とか、
人口150万の割には充実した政府中枢だな!とか、
縮小再生産による文明維持は可能なんやろか?とか
しかもファーストコンタクトキター!ってあるんやが、
松下運用長のキャラが変貌しすぎて半分くらい話が頭に入ってこない件w -
辺境の連星系と太陽系のワープ航路が寸断されて孤立するお話だが、居合わせた軍艦と工作艦、現地政府の間での駆け引き、組織論に力が入っている。
ワープ航法のメカニズムが個性的。理論が完成しておらずパラメータと転移先の関係が不明で、他星系にたまたま繋がるパラメータを探す状態。そのため舞台となる星系も既知の星系から光学観測で発見できていない。
材料は素晴らしく好みだが著者のプロットを読むような坦々とした文体、冷静な登場人物たちの事務的報告を中心とした会話で進むため興奮が続かなかった。妙に引っかかる捻られた日本人名といい、架空戦記の特徴が出ているのだろうか? -
ワープ、人口が少ない社会、重要人物はほぼ女性と面白い世界観。
しかし工作艦とか兵站とかひきつけるタイトルを創るな。 -
な組の椎名ラパーナがギラン・ビーに乗る、と。(ナンバー2が河瀬だと、ッが足りないけど)
覚えていられたら、幸せになれるのかな?
で、タイトルは谷甲州のパクリじゃないの?