- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150400064
感想・レビュー・書評
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映画の撮影に使われたマンションはかつてジョン・レノンとオノ・ヨーコが住んでいてジ、ョンの死の現場ともなった事でも有名みたいです。写真で見ても確かにお洒落ですね。今は無くなっちゃったけど、かつて原宿にあった同潤会アパートに女の子が憧れるような感じでローズマリーも気に入ったのでしょうね。
次々に起こる事柄がスリリングで読み止まらなくなりました。これはもう、結末は壮絶で酷たらしいものになるんじゃないかな…と予想していましたが…意外や意外、はぐらかされたような終わり方。この終わり方も、まあ、悪くはないです。
スリリングではあるけれど…実はそれほど怖くはないのです。もしかしてこの作家はカルトとか、ともすれば宗教までも軽く茶化しているのかな?なんて思えた。 -
終盤までは「あかんそれあかんて」だったが、結末は「おぅ……」としか言いようがない。他の登場人物は「ホラー小説のお約束」で動いているのだとしても、ローズマリーはそうではない。それだけに、結末が苦々しい。
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「ベストセラー小説の書き方」という本で、プロット作りならまずこの本を読め!と激推ししてたので読んでみました。
なるほど、話のテンポが素晴らしい。
長すぎず、短すぎず、ちょうど良い感じで物語が進展していく。
あと、背景とか人物描写がとても巧みで、何を書いても説明くさくならないように上手に物語に織り込んであるので、ストレスなく読み終えることができました。
最後のどんでん返しは強烈で、今でこそいろんな映画とか本とかにもあるのかもしれないけれど、当時はとても斬新で、現在のサスペンス、ミステリー、ホラー、怪談などには多大な影響を与えたのであろうことが伺えます。
とても面白かった!寡作な作家でこの作品が2作目というのも驚きです。
ストーリーテラーを目指す方なら、読んでおいて損はない作品だと思います。 -
ホラー設定なんだけど、怖くない。
文体がなんだかコミカルだし、これは作風? 翻訳のせい? 文化の違い?
映画も見てはいないんだけど、多分そっちの方が面白そうな気がする。 -
この小説、なにもかもが好きすぎて、この小説の世界に飛び込みたくなる。
あたらしい機能的な家より、古くていろいろいわくつきのアパートに惹かれた主人公夫婦の感性に、まず共感しちゃう。
わたしもこのアパートに住みたいー。
悪魔の巣窟でもぜんぜんかまわないもんねー。
感想はあとでブログに書くつもり。 -
所謂、モダンホラーの先駆と称される作品。アメリカ社会の雑多な世俗とともに、前近代的悪魔崇拝に堕ちた集団の狂気の顛末を描く。
物語はいたってシンプルで、結末自体も驚くものではない。まるでオチのつけようがなく、途中で投げ出してしまったかのような中途半端な印象。キリスト教信者以外には、衝撃度は低いだろう。猫目、尻尾、角…、人間の妄想そのものの悪魔の誕生、第三部は殆ど茶番である。
伏線など色々と工夫はあるが、
致命的に面白くない。残念ながら、レヴィンは死の接吻一作のみで枯れたのだろう。