- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150501433
作品紹介・あらすじ
二本足で立ち、額に前肢をかざして夕日を眺めるアリ、ダニの一種で、あらゆる音を聞いてしまうキクムシを始め、ナンキン虫の呼称をめぐる外交問題、たむしによってもたらされる人々の実存的不安等、生物学の未確認情報を満載した異例の研究論文を収録。著者は、「虫とは何か」という根源的な問いを軸にありとあらゆる虫を詳細に研究、博物学の手法で本書を構成した。総論では、私たちの内にひそむ虫的性質についてまで、つつましくも大胆不敵に言及する。真実とナンセンスの巧妙なすりかえに、思わず笑いがこみあげる超科学エッセイの決定版!
感想・レビュー・書評
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くだらなくておもしろい。でも、こののりに途中で飽きてくるかも。
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嘘つき過ぎるw
ついついもののけづくしも買ってしまったではないか! -
べつやくれい氏の父上で脚本家。なぜハヤカワで虫エッセイ?と思って買ったが、イントロからいきなりSF。本編も論文をパロディ化したSFをまじえたドタバタ(早い話がデタラメ)で、驚き。しかもかなり調べてから書いている厚みを感じる。時々言葉をこねくり回して実験的になったり、注釈で全く無関係の話を展開したりと、こういう作風を筒井康隆氏以外で読むことがあるとは思わなかった。娘れい氏も大いに影響を受けていることも実感。シュールレアリスティックなイラストも含め、読みごたえあり。
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最初「???」と思ってたけど、2、3編読んで、おもいきり別役ワールドにはまった。面白すぎ。真面目なおちゃらけ。書いている時楽しいんだろうな~。癖になりそうです。
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うらやましい作品だ
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劇作家・別役実のつくりだした「づくし」シリーズ、第一作にして虚構の金字塔。とんでもない奇書でありながら麻薬のように人を惹きつける、至高のでたらめ。最高です。特に最後の、『一般に虫的兆候と呼ばれている。』という、いきなり主語のないじつに不思議な書き出しで始まる「総括」は、死ぬまでにぜひ一度読んでほしい。
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フェイクの霊峰、づくしシリーズの一作目。