FBI心理分析官 異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)

  • 早川書房 (2000年12月19日発売)
3.65
  • (137)
  • (159)
  • (301)
  • (18)
  • (5)
本棚登録 : 2117
感想 : 169
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784150502447

みんなの感想まとめ

犯罪心理の深淵に迫るこの作品は、連続殺人犯のプロファイリングを通じて、彼らの生い立ちや心理状態を探求しています。著者は実際に犯罪者と面談し、その情報を基にした分析を展開。特に、父親不在の子供が抱える孤...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • FBIの元特別捜査官ロバート・K・レスラーが犯罪者と直接面談して得た情報を元にプロファイリングを作り連続殺人犯を割り出す。

    殺人犯との面談の様子や事件が起きた時の市民の状況、犯人を割り出すまでの捜査の様子が書かれています。

    被害者の殺され方が詳しく書かれているので残酷なのが苦手な人は無理かもです……。
    寝る前に読んだら悪夢を見そうなのに怖いもの見たさで読んでしまう……。

    犯人には計画的に殺人を犯す秩序型と、行き当たりばったりな無秩序型に分けられ型によって犯人の性格やIQにも違いがあるそう。どちらも合わさった混合型もたまにいるとか。

    殺人犯の家庭は精神病の家族がいる、片親で育児放棄気味か過保護かのどちらかの場合が多いそうです。
    やってはいけないことを親から教えられず、放置された時間の中で暴力的な空想を重ね、大人になってから実際に殺人を犯す……

    ハンサムで人心掌握に長けている、優しそうに見えるのに人の頭をかなてこで殴りつけ死姦……怖すぎる。

    最後に出てくるジェフリー・ダーマーがなぜか嫌いになれないんですよね。
    家庭環境に同情の余地があるからかな。

  • 決して期待を裏切らないハヤカワNF。
    この本は極めて興味深い。連続殺人犯の生態研究を長らく続けてきた著者による精神分析、自伝的著作。
    『面接した殺人犯の半数は家庭に精神病患者がおり、別の半数は両親に犯罪歴があった。七十パーセント近くの家族にはアルコール、あるいは麻薬の常用者がいた。そして全員---一人残らず---子供のときにはなはだしい精神的ぎゃくたいを受けていた。彼らは成長すると、精神科医のいう「性機能障害者」になった。つまり、他人と合意にもとづく成熟した関係を持つことができないのだ。』p104
    『人と好ましい関係を築き、それを維持し発展させる能力は子供のときに芽生え、十歳から十二歳の間に強化される。この能力が身につかないまま思春期を迎えてしまうと、もはや手遅れだ。』p117
    このような文献を読むことで、厳罰化が凶悪犯罪の抑制にどれほど効果が有るのか甚だ疑問である。
    〈2〉も早々に読んでみたい。

  • 趣味で心理学を学んでいるので、興味から手に取った一冊です。
    作中に書かれていた、心理学で精神疾患を理解はできるが、完治はできないというくだりは、まさしくその通りだと思いました。

  • 勧められて読んだけど今イチ。

  • クリミナル・マインドを観てプロファイリングに興味を持ったので読んでみた。これ見ると、やっぱり誰しも初めから極悪人だった訳ではなくて、生き抜くためにそうならざるを得なかったのかなと思ってしまう。(そういう本じゃないんだろうけど)
    そう思って、嫌な人も性善説でプロファイリングしてしまう変な癖がついてしまった。辞めたい

  • 若い頃に読んだことがあるものの、結婚を機に処分してしまった1冊。
    今では当たり前に耳にするようになった「プロファイラー」という分野の黎明期を知ることが出来る。
    アメリカで実際に起こった凶悪事件の犯人を分析し、事件を解決に導く。そして後の世の指針となるべくそのテクニックを確立していった内容は、いつ読んでも飽きが来ない。
    好きな人なら知っているであろう「チャールズ・マンソン」や「テッド・バンディ」「ジョン・ウェイン・ゲーシー」などの名前も登場する。

  • 30年近く前の本。だけどエピソードは生生しく鮮烈。殺人鬼にこれほど多くインタビューした人間って他にいるだろうか。それも、ジェフリー・ダーマー、テッド・バンディ、ジョン・ゲイシーと、背筋も凍る怪物ばかり。完全なアウトサイダーとの対話の記録として貴重だし、本編の主題である殺人犯の傾向、秩序型と無秩序型の違い等、レスラー捜査官の経験則を覗き見るようで面白い。そして、この本が書かれた当時から、今のプロファイリング技術はどれほど進化したのか気になった。進化するほどのサンプルがない方が平和なのだろうけど…。そして現代の傾向からすると、殺人鬼的な素養のある歪んだ子供たちは、シリアルキラーではなくテロリストになったりしてるのかなあ。

  • プロファイリングの第一人者とされるロバート・K・レスラーの代表作として知られる本書。前半はプロファイリングを用いて犯人を追いつめていく事件小説的内容、後半はプロファイリングの在り方やシリアルキラーの心理を考察した学術的内容となっています。
    作者自身、プロファイリングは必ずしも犯人逮捕へと導く万能物ではなく、犯人逮捕に繋がる道具であるという考えを示しつつも、プロファイリングの第一人者とされる経歴からか若干プロファイリング万歳な内容になっているような気がしました。
    本の内容はそれなりに楽しめたが出来過ぎ感も否めず、「本当にその通りだったの?」って感じの記述が多かったように思えます。
    プロファイリングを用いた犯人逮捕劇を学ぶっていう点では良作だったんじゃないかと、ただ内容はそこまで面白くなく、もう少し捻りがあっても良かったかなとも…。

  • 再読。
    プロファイル技術の確立者であり「羊たちの沈黙」クロフォード捜査官のモデルと言われるR.レスラーの著書で、信じ難いほど凄惨な有名殺人犯たちの記録。写真あり。

    当然鬼畜の所業の数々が紹介されるが、いたずらに下卑た興味を煽るような書き方はしておらず、あくまで捜査官目線で良い。

    R.チェイスの事件をはじめ、プロファイリング技術の活用話は面白い。
    しかし一方で、国民に米国ほどの多様性がないうえ、証拠裁判主義を採る日本には馴染まない技術であることも分かる。著者も繰り返し主張している通り、プロファイリングは魔法ではないし、科学とも言い難い。日々地道な活動で犯罪者を捕まえているのは、あくまで名もない警察官である。

  • 幼少期のある瞬間の事をめちゃくちゃ覚えてたりするけど、そういう感覚の一種なのかなと理解した。
    子どもの育て方がすごく重要だということもわかった。

  • 今読んでいる最中ですので、また改めて感想を書きますが、少し翻訳が気になるのですよね……
    翻訳の方はべつに心理学に精通した方でもないようですので、そのせいかもしれませんし、あるいは単に犯罪者の経歴や犯行などから心理面を予測することが(自分とあまりにも隔たっていて)できなかったのかもしれませんが、犯罪者の台詞が基本的に、凶悪なギャングのような口調で翻訳されているのが、どうもしっくりこない。
    おそらくこの手の猟奇的な性犯罪を犯すタイプは、ギャングのように荒っぽくしゃべるのではなく、一見、朴訥で場合によっては礼儀正しくさえあり、おとなしく、気弱そうでさえある、というのが表面的にみられる特徴だろうな、と本文からは推察されます。でもたぶん翻訳の方のイメージとしては、俺様はイカれた性犯罪者だぜヒャッハー! 的な人物に見えているんじゃなかろうか……と思うのですよね……

    もちろんそのタイプの犯罪者もいるでしょう、本文の分類で行くなら秩序型にはそういうタイプもいそうですね。でも無秩序型はおそらくそんなかんじじゃない。でも無秩序型にさえなんだかそんな印象を持っているかのような感じがする。もちろん原文を読んでみないと正確なディティールはわからないわけですが、ちょっと翻訳の方、明るくエネルギッシュな方なのでしょうね、陰性の人間に対する人間観察の機会をことごとく逸して生きてこられたのでは、という印象がします。

    また本文を読み終えたら追記します。

  • 実に興味深かった。凶悪な連続殺人犯の殆どが機能不全家庭に育っている事が印象的だった。自分も似たような境遇だったので、男性に生まれなくて本当に良かったと心から思った。親の責任は重い。しかし、暴力と性的衝動が妄想に結びつき妄想が繰り返されて何らかのストレスというきっかけを得ると凶行へ走り出す訳だが、似たような不遇な少年みんながそうなるわけではない…どうして残虐な行為で性的衝動が生まれるようになるのか?それは生命が何処から来たのかという事と同じ位謎だと思う。そして死なないと永遠に治る事はない。
    凶悪な連続殺人は全て性と密接に繋がっている。
    そして例えば自転車で通りがかりの女性に切りつけるなどの事件も、巨大な妄想の氷山の一角であり、数年後には殺人へ繋がるので見逃してはならない。
    本書で一番痛感したのは、親の責任がいかに重いかという事だった。全ての人の親に本書を読んでもらいたい位だ。人間を育てるという事がいかに責任重大で、最高に重要な事か、今一度改めて考えて欲しいと思う。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/768071

    捜査技術「プロファイリング」を世界中に知らしめ『羊たちの沈黙』のモデルにもなった著者が、凶悪犯たちの驚くべき心理に迫る戦慄のノンフィクション。

  • かねてからプロファイル関連の書籍を読みたいと思っていたが,どうせなら名著を呼ばれるものを読もうというわけです.秩序型・無秩序型といった基本知識に加え,実際の連続殺人犯の思考まで多岐にわたる情報が頭の中に入ってくるよ,おかあさん!状態で大変読み応えがありました. 連続殺人犯を死刑に処すよりも,研究調査の対象として終身刑にしといた方が後々の捜査には有効じゃね?という指摘は納得でございました.

  • 犯罪心理学の学術的な内容と連続殺人犯のゾッとするような犯行内容が書かれた一作。
    ゾッとするという感覚が、ある種の安全装置かもしれないと読みながら考えていました。

  • 異常殺人や大量殺人はなかなか日本だとお目にかかれないけれど、アメリカでの事件の多さには、人種による違いはある、共通で平和にする方法の難しさが伝わってくる。
    死刑は復讐心を満足させるだけと記載されていたけれど、治療方法があるものでもない殺人者達の分析を進めるために生かすよりは死刑でいいかもと思った。日本はとくに。

  • めちゃくちゃおもしろい
    とんでもなく怖いもんをみてしまったという感覚に陥るのに,隅まで見たいという好奇心に駆られる
    読み終わったのだいぶ前だけど,読了後の満足感と無力感は今でも忘れられない

  • 興味深いことがたくさんでページを捲る手が止まらなかった!

  • 殺人犯の心理、興味深かった。こんなにひどい殺し方をする人間がたくさんいるんだなあと、人間が恐ろしくなった。幼少期の環境の大事さがよくわかる。

  • ロバート・K・レスラー
    アメリカの犯罪ノンフィクション

全141件中 1 - 20件を表示

トム・シャットマンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×