決定力! ――正しく選択するための4つのステップ (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150504793

作品紹介・あらすじ

意思決定を下すときに陥りがちな罠は、こうすれば回避できる! 仕事と人生を成功に導く4つの実践的プロセス=WRAPを紹介。

メンタリストDaiGoさんも推薦。決定力を高めるための方法をまとめてある一冊!

感想・レビュー・書評

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  • 正しい選択をするための方法について考察された本です。
    めちゃくちゃ面白くて、実用的でためになります。

    ○「AかBか?」と悩んでいるときは、視野が狭くなっています❕「他の手はないか?」ともう一択考えて見ましょー❕などなど、普段から使えるアイデアがいっぱい紹介されています。

    ぜひぜひ読んでみて下さい。

  • 『WORK SHIFT』を読み、今後の人生の意思決定をする上で、どのようにやっていけばいいかを学べると思い拝読。

    意思決定プロセスは、
    ①選択に直面する。
    ②選択肢を分析する。
    ③選択する。
    ④選択の結果を受け入れる。
    というステップから成り立つが、当該プロセスにおいては以下の4つの罠がある。
    ①'視野の狭窄
    ②'確証バイアス
    ③'一時的な感情
    ④'自信過剰
    (○数字が上記のプロセスの各ステップに対応。以下同様。)
    これらの罠により、意思決定がゆがめられる(望ましい選択ができない)ことが往々にしてある。

    これらを乗り越えるための方法として、本書では「WRAP」という対応策を提唱している。
    ①''W…Widen your options(選択肢を広げる)
    ②''R…Reality-test your assumptions(仮説の現実性を確かめる)
    ③''A…Attain distance before deciding(決断の前に距離を置く)
    ④''P…Prepare to be wrong(誤りに備える)

    それぞれにつき、今後活用しようと思うものを書き並べる。
    <選択肢を広げる>
    ・マルチトラッキング(=複数の選択肢を並行して検討すること)する。
    ・あえて選択肢をいくつか増やしてみる(あまりに増やしすぎるとジャムの実験のように、意思決定の麻痺がおこりうるが、1-2個程度ならおこりにくい)。
    ・悪い結果を避けようとする予防マインドセットと、良い結果を追求しようとする促進マインドセットを両方もって選択肢を眺める。
    ・過去の成功事例等を集めた「プレイリスト」を作って、促進マインドセットを刺激する(チェックリストは誤りに備えるもので、予防マインドセットの現れ)。

    <仮説の現実性を確かめる>
    ・反対意見が言いやすい状況を作る、否定的な情報が判明しやすい質問をする、逆を考えて自制を効かせるといったことを意識することで、確証バイアスを克服する。
    ・ズームアウト(=大局的な視点で選択肢を検討する)とズームイン(=あたりをつけて選択に関わる情報を具体的に精査しに行く)を使い分ける(大局的な視点で見ると、確証バイアスがかかりにくい一方で、これだけでは細かなニュアンスがつかめないことがあるため、ズームインする)。
    ・ウーチング(小さく実験して、仮説を検証すること)する(簡単に試せることであれば、予測するより試した方が確実)。

    <決断の前に距離を置く>
    ・10₋10₋10の法則(その選択を行った10分後はどう感じているか、10か月後は?、10年後は?と考えてみること)を実践する。
    ・悩んでいる選択について、親友から相談されたらどう答えるかを考えてみる。
    ・選択で悩んでいるときは、優先事項が衝突しているサインであることが多いため、改めて優先順位を考えてみる。

    <誤りに備える>
    ・未来を幅でとらえて、最悪のシナリオと最高のシナリオを想像する。
    ・不安なものには”安全率”を使用して、スラックを設けておく。
    ・気づかないレベルで起こる状況の変化に対応するには、アラーム(=予め閾値を設定し、そこに抵触したらアクションを起こすように決めておく)を設定する。

    特に「選択肢を増やしてみる」や「ウーチングする」といったことは、簡単に習慣化できることではないが、かなり有益な方法だと思うので、これらを試していけるように日々意識したい。

  • 私たちが意思決定する際に無意識に陥りがちな4つの罠。

    1. 視野の狭窄
    2. 確証バイアス
    3. 一時的な感情
    4. 自信過剰

    そして、これらの罠による影響を打ち消し、賢明な選択をするためのプロセス(頭文字を取ってWRAP)を紹介。

    ・Widen Your Options. 選択肢を広げる
    ・Reality-Test Your Assumptions. 仮説の現実性を確かめる
    ・Attain Distance Before Deciding. 決断の前に距離を置く
    ・Prepare To Be Wrong. 誤りに備える

    これらノウハウを以ってしても、必ずしも最善な選択ができるとは限らない。それでも誤った選択をしてしまうリスクを最小限に抑え、逆に成功する確率を最大限まで高めてくれることに間違いはない。

    本書を知ったきっかけは、最近人生に於いて大きく道を踏み外しかけた自分自身の経験だったのだが、ほぼ全てがこの中に集約されていた。

    個人的には自身の手痛い経験を踏まえて、★5(+1)としたい。

  • ・How to本
    ・「選択のプロセスが大事」そのプロセスをより良くするための知識が沢山詰まった本。

  • 人が選択肢をするときに陥る心理的傾向の四つの罠、視野の狭窄、確証バイアス、一時的な感情、自信過剰、そしてそれらの対応プロセスとして(W)選択肢を広げる、(R)仮説の現実性を確かめる、(A)決断の前に距離を置く(P)誤りに備える、略してWRAPプロセスの説明が主な内容となっている。
     事例と科学的根拠のバランスがとてもよく、最後にその章のまとめがあるので要点がわかりやすい。
     特殊な人達だけの事例だけではなく、家電製品の購入や大学の選び方など、一般の人等でも経験するであろう選択にも使えると思うので、興味がある方は是非、手に取って読んで欲しい!

  • 素晴らしい。意思決定する時に悩みがちな時に本書のWRAPテクニックを使いたい

  • 忘れてた

  • 陥りやすいワナとその対処法について明快にまとめてある素晴らしい本
    議論が深まりそう
    おすすめします

  • 意思決定における全ての人が陥る罠がわかる。研究結果が数多く引用されていて、科学的に理解できる良本。脳の構造上、人間がほぼ確実に落ちてしまう罠だ。


    詳細は下記
    https://note.com/t06901ky/n/n4d40d781b3c4

  • よりよい意思決定のためのノウハウ。視野の狭窄に陥らず選択肢を広げる、確証バイアスを意識し外部の視点を持つ、一時的な感情に流されないよう距離を置く、謙虚に過ちの可能性を認め備える。

    それぞれのポイントに対して興味深い事例が書かれているので、面白く読めます。巻末に練習問題がついているのもいいですね。

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