小さなチーム、大きな仕事――働き方の新スタンダード (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 早川書房 (2016年12月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150504816
感想・レビュー・書評
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短編集 ちょっとまぬけな漫画つき 歯切れはいいけど違和感が残りました
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感想
本書では、小さい組織で経営することのメリットが述べられており、自身が抱いていた企業の規模感=製品の質の高さor待遇の良さという図式が覆された。私自身、大きめな中小企業に勤めているのだが、普段感じていた無駄な仕事の多さやルールの多さ、仕事の品質の平凡さ(だが知名度により買い手がつく)が、組織の無駄な規模の大きさより生じていたことだと気付かされ良い学びとなった。
[薦める人]
これから会社経営をしようとしている人にとって、本書は必読書と言っていい。ほとんどの人が抱いている「基本の会社経方法」のままだと、失敗する可能性が高そうだが、本書を読んだ今だと少しばかり上手く行きそうな気がするからである。逆に、組織の下っ端にいる人間が読むと、普段の仕事の効率の悪さに気付かされ、苛立ちを感じることが増えるかもしれない、、、
[印象に残った言葉]
「規模が大きい、会議の数が多い組織は、無駄な仕事を作ろうとする」←確かに細かく定められた役職名の人間は、できる仕事の幅が狭いだけでなく、暇なので仕事を増やし、やってる感をだしているのを感じた経験があった。
「計画は思い通りに行かない。その場その場で舵を切れる方が良いものを生み出せる」←いい仕事ができる人は計画を立てれる人だと思っていたが、計画に縛られるとよりいいものを作れる可能性を潰すという意味であるこの文から、計画への過度な信仰はやめようと思った。 -
仕事で大事なことをシンプルに複数書かれている。ただし読み物というよりも辞書的な印象を受けた。
いいことは書いてあるが、本全体を通して軸となるものは無いように感じた。 -
邦題『小さなチーム、大きな仕事』ということで小さなチームで大きな仕事に取り組むことについてヒントが得られればと思って購入したが原題は『Rework』とある通り、求めていたテーマとは違った。具体的なチームビルディングの本ではなく自己啓発的な内容だった。
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読みやすかった。3.5
見積もりは当てにならないとあるがそーかも。本当に必要か? -
顧客の一部を捨てる覚悟、つまり信じているものがわかっていれば拠って立つものがあり決断は明らか。
計画は予想にすぎない。
1日目から利益を気にかける。
「これについて考えよう」ではなく、「これについて決断を下そう」と心がける
早さ、シンプルさ、使いやすさ、わかりやすさは流行りに影響しない普遍的な要望
レポートや書類は合意したという幻想を生み出す。形にすることが大切。
最低限の力で最大の効果を発揮する解決策を見つける。
洗練されているかどうかや品質よりもタイムリーであることが重要。
あなたのゴールは製品があなたにとって正しいものであり続けること。
マーケティングは部門ではない。活動だ。
【番外編】
PRと履歴書はスパムはクスリと笑った。 -
シンプルで読みやすかった。本当に大事なことだけたくさん、箇条書きに列挙しているような感じでした。【何にでも許可を必要とする環境は何も自分で考えない文化をつくる】は印象的でした。人に大きな心で任せる!大切ですね。
あと競合相手と同じことをやる必要なんてない。自分の信じたことをやるP153。自分がいいと思ったことをいかに信じれるかですね -
小さく産んで大きく育てる。少人数でシンプルに。自分流のやり方で効率よく。
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いわゆる起業本ではあるものの、
スタートアップを否定し、出口戦略を不要と切り捨てるところがステキ。
働き方を変えるというよりも行動を変えることで考え方を変えて働きかを変えていくという順序。
現実を無視しよう、という段にある、
「そんなこと現実にはうまくいくわけないよ」というよく聞く言葉に対して、
『「現実」の世界とは場所ではなく、言い訳だ。何も試さないことを正当化しようとするものだ。あなたには関係がない』
という考えに共感