スタンフォード式 人生デザイン講座 (ハヤカワ文庫NF)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150505462

感想・レビュー・書評

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  • 結構ボリュームがあり、読みごたえがありました。

    特に、第7章の仕事さがしの落とし穴については、求人や面接などについての記述、たいへん参考になりました。
     夢の仕事はまず公開されない、職務記述書だけでは、採用に必要な条件はわからない、スキルとは前任者が持っていたスキルである
     公募している条件とうまくフィットさせないと面談はこない、面接官はすべての経歴書をみない、キーワードで検索するだけ。

    デザイン思考をつかって、よりよい人生を設計していこう、よい人生は1つではなくいくつもある、が結論とおもいました。

    ・ライフデンザインのマインドセットは5つ
     ①好奇心(興味をもつ)②行動主義(やってみる)③視点の転換(問題を別の視点でとらえなおす)④認識(人生は、プロセスだと理解する)⑤過激なコラボレーション(助けを借りる)

    ・デザイン思考では、問題解決と同じくらい問題発見も重視する
    ・解決しようのない問題は「重力問題」として、あきらめて、回避する。
    ・ワーク・ライフ・バランスの四つの分野がある 
     ①健康②仕事③遊び④愛

    ・人生のコンパスをつくるには、部品は2つ
     ①仕事観 やりがい ②人生観 自分にとってもっとも大切なもの

    ・あなたの人生に与えたいものはいたってシンプル それは、一貫性 あなたの人間性、あなたの考え方、あなたの行動に一貫性を持たせること

    <コンパスができたら、次は、道を探す>

    ・熱中、エネルギー そして、フロー状態
    ・人生の道探しにとって、重要な要素は、楽しいこと、熱中できること、ワクワクすること
    ・自分の新しい面を知るためのツール、AEIOUメソッド ①A Activity:活動 ②E Environment:環境 ③I Interaction:やりとり(関係性) ④O Object:モノ ⑤U User:人

    <アイデアを出す>

    ・アイデアを出そう。優れたアイデアが多ければ多いほど、そのなかからよりよいアイデアを選べる。
    ・どんな問題であれば、絶対に最初に思いついた解決策をえらばない。
    ・アイデアがわく、マインドマッピングをつかう
     ①テーマを選ぶ
     ②マインドマップを描く
     ③いくつかの単語をピックアップして混ぜ合わせ、コンセプトを導き出す
     ④マインドマップを三種にして、熱中、エネルギー、フローのマインドマップをそれぞれ完成させよう

    ・イカリ問題:その場に居座ってなかなかどいてくれない問題:他の可能性への視点を切り替え、行きづまりから抜け出すべきだ。

    ・冒険プラン:今後5年以内の三通りの人生プランを書き出そう:可能性を書くもので、優先度をつけてはいけない
     ①人生1 現状 ②人生2 プラン1が突然だめになった場合のプラン ③人生3 お金や世間体を無視するとした場合のプラン

    ・仕事や人生のプロトタイプを作る:間違えてもいい

    ・ブレインストーミングをしてみよう
     ①質より量
     ②良し悪しの判断を後送りにしアイデアをどんどんだす
     ③他のひとびとのアイデアを発展させる
     ④大胆なアイデアを歓迎する

    ・幸せを呼び込む選択をする
     ①いくつかの選択肢を集め、生み出す
     ②選択肢を有力候補へと絞り込む
     ③選ぶ
     ④自分の選択に悩む

    ・失敗には、ワクチンはないが、免疫をつけることはできる
    ・人生はプロセスであり結果ではない

    ・失敗を成長につなげるステップ
     ①失敗の記録をつける ②失敗を分類する ③成長のヒントを見つけ出す

    ・共創:協力者、メンター、コミュニティを形成、相談とアドバイスをもらう
     相談:相手の考えを明確にする手伝い
     アドバイス:自分の意見を相手に伝える

    ・自分を磨き、自己を成長させていくことが何よりの生きがい

    目次は以下の通りです。

    文庫版まえがき
    はじめに
    第1章 現在地を知る
    第2章 人生のコンパスをつくる
    第3章 熱中できる道を探す
    第4章 行きづまりから抜け出す
    第5章 人生プランを描く
    第6章 プロトタイプをつくる
    第7章 仕事さがしの落とし穴
    第8章 夢の仕事をデザインする
    第9章 幸せを選びとる
    第10章 失敗の免疫をつける
    第11章 チームをつくる
    最後に

  • 自分はこのままでいいんだろうか?本当は何がしたいんだろう?って思ったり、生き方についてよく考える。多くの本は、やりたいことがわからない人に対して、「とにかくいろんなことに挑戦してみる。その中で自分に合うものがわかってくる」というような内容が書かれている。
    この本は、今すでにやっていることから、自分には何が向いているか考える。具体的には、行動記録をつけて、日々の作業の中で熱中していることを探ってみたり。
    その他にも、いろんなワークがあって、実践できるようになっている。ワークライフバランスについて考えたり。様々な人の例が載っているのもいい。
    生き方にについていろんな役に立つことが書いてあるので、これからも読み返せるようにしたい。

  • ■この本の評価
    4.8/5(マイベストブック)

    ■この本の感想
    進路に悩む受験生、社会に揉まれる会社員、セカンドライフを迎えたおじいさん老若男女、全ての人にお勧めできる「ライフデザイン」の指南書です。

    スタンフォード大学の人気講義の講師ビルバーネット(とデイヴエヴァンス)が著者の作品で、非常に
    ・分かりやすい…読者への語り口調で難しい言葉は使っていない
    ・納得しやすい…実例が非常に多く、身近であるある
    ・実行しやすい…何をすればよいかは本にそのまま載っている
    本でした。

    一方で、ある意味「ヘビィな本」だと思います。読んで終わりではない、むしろ読んでからがスタート。内容はみっちりあります。
    この本はゴールなどない、途方に暮れるほど可能性がある人生に対して、向き合うためのマインド、ツール、陥りがちなミスをしっかりと解説して、順序だてて語っているため、実際にやるのは読んだ読者にかかっています。

    私はまず「現在地を知る」ために、ワークライフバランスの4つの分野から、見つめてみようと思います。

  • ここ2年くらいの最大の関心だったデザイン思考を人生に適用するならどうやるか、という講義の書籍化したみたいなもの。求めていたところにピッタリハマる感じで良かった。実際にどう使われているかを見て学ぶことが多い。
    191203

  • 好奇心があれば、めざとくチャンスを見つけられる
    行動主義であれば、次に進める
    視点の転換をすれば新たな解決策を見つけられる
    情熱とは、やってみて気づくものなので、情熱があるものを見つけるということがおかしなこと。
    考えても仕方のないことは受け入れて、これからを考えるのがデザイン思考。
    p85,86の質問
    ある→する→なるの流れがライフデザイン。
    仕事観と人生観をA4一枚以内で考える。

    なぜ仕事をするんだろう?
    仕事はなんのためにあるのか?
    仕事の意味は?
    良い仕事とは?
    経験、成長、充足感と仕事の関係は?

    あなたはなぜここにいる?
    人生の意味や目的は?
    あなたと他者の関係は?
    善や悪とは?
    喜び、悲しみ、公正、愛、平和、対立は人生にどう関わっている?

  • 読んでよかった。
    転職するしないとかでは無く、人生を楽しく生きるためにどうデザインしていくかという事。
    デザイン過程を人生にも適応させたもの。

    特に、印象的だった部分は
    人生はいつからでもデザインすれば思い通りにできる。
    仕事の行き詰まりなど、問題の捉え方を変えてみる。
    今の仕事で熱中すること、自分が満たされる瞬間を大切にする。
    キャリアのプロトタイプをいくつか作り、とにかく実行実験してみる。
    人生はゴールを達成するのでは無く、その過程を全力で生きるもの。

  • デザイン思考のアプローチを人生に適用する方法を指南する本がないかと思っていたところ、正にぴったりの内容。ここで示されているアプローチを実践しながら自分の考えを作り上げていき、プロトタイプを試行錯誤し前に進むプロセスが生きたかそのものというのは納得。

  • 実用的でよかった

  • 「調子はどう?」という難問に答える。

    人生は有限ゲームではなく、無限ゲーム。人生はプロセスそのもの。

  • 人生をデザインする上での具体的な方法がわかりやすく、さらにデザインした後の話まで載せてくれて他の本より丁寧に感じた。
    ライフデザインをする上で何度も読み返して実践していきたい一冊

ビル・バーネットの作品

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