- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150701093
感想・レビュー・書評
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脅迫に手がこみすぎている気がするが面白かった
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クイーンもの。内容は、小説を書くためにハリウッドにやってきたエラリーだったが、<猫>の事件もあってか地元メディアは彼の来訪を歓迎した。そんな中で、エラリーのところにローレルが父親の死が事故ではなく、殺人だから調べてほしいという依頼をしてくる――。
この前の作品がライツヴィルものだったこともあってか、雰囲気がだいぶ違い明るい作風で展開する本作。エラリーの本拠地であるニューヨークを始め、ライツヴィルとハリウッドは、よく舞台になり、それぞれの雰囲気があって、この作品はそのハリウッドの雰囲気が出ている作品。
ただ、この作品に好きなキャラクタは登場しませんでした。ローレルやロージャーの強引さが主立ってそうなのですが、なんか読んでいてイライラする人物像だったもので……。しかも、そのロージャーが狙われているのですからなおさら。
展開は面白かったのですが、ラストはそれほど驚きに値することはありませんでした。登場人物が少なすぎると、だいたい想定できてしまいますねえ……。とはいえ、エラリーの推理の根拠はよくできていて、その点は関心してしまいました。そういう部分で、クイーンの手腕が登場するので、全体像はともかくぼーっとしてられない作品ですね。 -
1951年発表
原題:The Origin of Evil -
エラリー・クイーン・シリーズ
ハリウッド滞在中のエラリー。犬の死骸を送られ添えられた手紙を読み死んだリアンダー・ヒル。彼の養女ローレルの依頼。ヒルの共同経営者ロジャー・プライアムにも同様の脅迫が。裸で木の上で暮らすプライアムの義理の息子。美しい妻デリア。半身不随のプライアム。捜査に非協力的。マグロの缶詰に混ぜられたヒ素、200匹のカエル、焼かれたアリストファネス作「鳥」。脅迫状の文字にかくされた秘密。
2002年1月19日購入
2002年1月20日読了
2010年9月19日再読