マイク・ハマーは雨の降る夜、安酒場で酒を飲んでいた。その店に赤ん坊を抱いた男が入ってきて酒を飲みながら泣いていた。その男は赤ん坊を置いて店を飛び出し、後ろから来た車の中から銃で撃たれ倒れた。倒れた男の持ち物を探る犯人だが、ハマーに追われ乗っていた車に轢かれてしまう。ハマーは置き去りにされた赤ん坊を行き先が決まるまで預かることにした。
赤ん坊を抱いていた男はウィリアム・デカーといい、窃盗の容疑で指名手配されていた。車に惹かれたのはアーノルド・ベイジルで賭博師ルー・グリンドルの子分だった。ふたりとも死亡していたが、ハマーは残った赤ん坊のためデカーを殺した犯人を探しだすことにした。
デカーはまじめに暮らそうとしていたが、はめられて金庫破りをさせられてしまう。盗みに入った先は元ハリウッドの女優マーシャ・リーの家だった。マーシャに話を聞くと、マンションの上の階の資産家の部屋と間違えて盗みに入ったのではないかとのことだった。そこで必要な物が手に入らずデカーが独り占めしたと疑われ殺されたと考えられた。
しかし、真相は盗みに入る部屋を間違えたわけではなく、マーシャが持っていた写真のフィルムを盗んだのだった。このフィルムは暗黒街のボスであったチャーリー・ファロンが部下のエド・ディーンとルー・グリンドルの犯罪の証拠であった。ファロンは二人に命を狙われているため、自分が死んだら開封するようにこのフィルムを地方検事に送ろうとした。そのころファロンが熱を上げていたのがマーシャで、マーシャに送る手紙を検事に送り、検事に送ろうとしたフィルムをマーシャに送ってしまった。
このフィルムを手に入れたマーシャはエド・ディーンとルー・グリンドルを脅迫し、長年にわたって金を受け取っていたが、二人はデカーを使ってフィルムを盗み出すことに成功した。
ハマーが最後にデカーと接触した人間だと知ったマーシャはフィルムを取りもどすためハマーに近づいた。エド・ディーンとルー・グリンドルもフィルムを奪うためハマーを襲った。ハマーはグリンドルを殺し捜査を再開した。
ファロンの元情婦を探し出し真相を知ったハマーはマーシャを追い詰める。マーシャはハマーの部屋で赤ん坊の服からフィルムを探しだした。ハマーはマーシャの協力者ジェリーに倒されてしまう。マーシャはジェリーを撃ち殺し、ついでハマーも殺して二人が撃ちあった結果死んだと見せかけようとした。しかし、デカーの赤ん坊が銃に手を触れマーシャを撃ち殺した。