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- Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150798598
感想・レビュー・書評
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エレナのためにを昔読んで面白かったな~って思い出して、これを手に取ってみた。人間ドラマが丁寧に描かれていて迫力がある。タブロイド紙編集長の苦悩はリアルだし、恐ろしく自己中で娘でさえも自分を利する道具にしか見えない女性政治家の描写はリアルだ。お馴染みのリンリー警部始め常連さんたちもそれぞれキャラがしっかりしているが、そのぶん犯人が少しお粗末な気がする。真相判明も唐突だし、動機もいまいち。そこが残念だった。
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上下巻で、なかなか進まなかったけど、クライマックスからは止める事が出来なかった。E・ジョージは「エレナのために」以来だが、様々な混沌が、ある一瞬から1つのベクトルを持ち始める様は相変わらず上手い。娘を返して欲しければ新聞紙面で第1子であることを認めろという誘拐犯…。物語は、複雑で切ない。
淡々としたタッチで描いているからこそ、様々な問題を抱えた個々の切なさが、痛い。
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