ぼくは怖くない (ハヤカワepi文庫 ア 2-1)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151200243

感想・レビュー・書評

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  • 映画もあるということで観てみたいと思いました。

  • 主人公が見つけた少年。
    実は・・・って展開は途中から予測できたにしても、最後そうなるのか・・・と。

  • 無垢で心優しい少年には、見るものすべてが真実である。

    小さな侘びしい町アックア・トラヴェルセに住むミケーレは、ある日廃屋でフィリッポという同じ歳の少年を見つける。
    「フィリッポはお化けだ」と判断していた矢先、テレビを見て、彼が誘拐されている子供だということを知る。
    それと同時に沸き起こる、親を含めた大人たちの不可解な行動。
    仲間の裏切りや、親の怒号に耐えながらも、友達を救うために、ミケーレは走り出す。

    感想。
    子供の頃は、本当に何もかもが怖かった。
    成長を通して何かを知ることにより、何かを失うということを自然と理解していたからかもしれない。
    知ることは諸刃の剣とは言うが、自分を傷付けること(大きなリスクを負うこと)によって大きな行動に出たミケーレに、感動した。

  • 子供の頃、世界は悪に満ちていませんでしたか? 核兵器、殺人、飢餓……どれも簡単に無くせそうなものなのに、なんで大人はいつまでもグズグズしているんだろう?

    南イタリアの貧困な片田舎、ミケーレ少年は廃屋の穴の中に、鎖に繋がれた少年を見つける。彼の秘密は、やがて村の秘密に繋がり……この春、日本でも公開された同名の映画の原作小説です(映画は観劇済)。

    「大人の都合」なんてものに振りまわされない子供の純粋で無知な目線、それを思い出させてくれる作品です。恥じるべきは、何も知らないことなのか、知っていて目をつぶることなのか。奮うべき勇気は、自分に従うことなのか、自分を抑えることなのか。

    毎日の、心に沸き起こる疑問を押しつぶしながら生きている人に、読んで欲しい1冊です。

    (2004年読了)

  • 一気読みした。凄く好き。

    主人公の9歳の少年ミケーレは廃屋の隠し穴で、鎖に繋がれた少年フィリッポを見つけるんだけど、それが誘拐ということに直結しない。
    村民全員が顔見知りのような小さな村の自分の身の周りで、何だか怖いことが起きていると徐々に気付いてゆくミケーレが、勇気を出してフィリッポに近付く姿が良いね。

    最初はフィリッポを死体だとか狼男だとか思ってビクビクしてたミケーレが、終盤にフィリッポに「怖がることなんか、何もないからね」って言うシーンが凄く印象的だった。
    守られてばかりいたミケーレは、自分が守らなくては!と思う者に出会って、少しずつ大人になったのかな。

    イタリアの田舎の風景とか、子供の残酷さとか、逆に子供の無知ゆえの勇気とか、そういう描写が好き。

  • 映画が素晴らしすぎて購入。
    意外と原作に忠実だった。小説もとても楽しめた。

  • 映画版が好きで、原作本購読。だいぶ内容忘れてたけど読んでるうちにスクリーンで観たあの黄色い穂の海がまざまざと蘇ってきた。やっぱりこのお話はいいなぁ。

  •  "映画を観ずに原作を…"のいつものパターンで読みました。澄み切った心の10歳の少年を通して、大人への階段を上がるってこういうことなのかしらと考えさせられました。

  • 大人たちの暗い秘密と、強い友情。
    映画は素晴らしく美しかった。

  • 少年はある日、廃屋の穴の中に、鎖でつながれた少年を見つける。
    いったいなぜ・・・。そして大人たちの不穏な動き・・・。
    なかなか面白かったけど、原因がわかったら少し面白みがなくなってしまいました。
    やるせなさが残りました・・・。

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