虹をつかむ男 (ハヤカワepi文庫 サ 1-1)

  • 早川書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151200762

作品紹介・あらすじ

しがない中年男の夢想の世界を描いた表題作はじめ、著者の代表的短篇を網羅した傑作集

感想・レビュー・書評

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  • 祝文庫化!
    映画「LIFE!」オフィシャルサイト
    http://www.foxmovies.jp/life/

    早川書房のPR
    「映画化! 2014年3月21日日本公開。 映画化名「LIFE!」 しがない中年男の夢想の世界を描いた表題作はじめ、著者の代表的短篇を網羅した傑作集」
    (異色作家短篇集 新装版)
    「かよわい男に生まれたもんだ 生きてくだけでひと苦労 逃げこむ場所はここしかないのさ
    ある時は歴戦の勇士、ある時は腕利きレーサー、しかしてその正体は? 夢見る中年男ウォルター・ミティを描いた表題作ほか、アメリカン・ユーモアの巨匠が独特のユーモア感覚で描く掌篇二十五篇」

    勿論Danny Kayeのファンである。。。

  • 25ある短編は、ほとんどが人間のおかしな行動を極端に表現している。
    シンプルでシビアな文章の中に上方漫才にも通じる滑稽さを持ったショートストーリー群。

    表題作「虹をつかむ男」をはじめとして、
    「空の散歩」「妻を処分する男」「機械に弱い男」の夫婦の妙。
    「ブルール氏異聞」「ビドウェル氏の私生活」「人間の入る箱」のサイコ的心理。
    ただひたすら面白い「ウィルマおばさんの勘定」とチョットいい話の「愛犬物語」。
    少し変わって、「ホテル・メトロボール午前二時」「一種の天才」の笑いを抑えた社会風刺
    などなど……。

    さらに、25の短編ごとに作者自身が描いた25のイラストが、ストーリーをピッタリと補完する。

    気を許すと「フッ!」とか「フウ~」って声が漏れるような読書でした。

  • 2013年公開の映画「LIFE!」を観て原作に興味を持った。しかし、その著者は1894年(日本では明治だ)生まれで、その作品中で膨らむ妄想は第2次大戦中という舞台設定。しかも超短編! 序文の人を食ったような書きぶりと共に、不思議な作品という印象。他の短編も妄想や群集心理が弾けている。「ウィルマおばさんの勘定」が落語「つぼ算」に通じる面白さだった。

  • 短編集で、いずれも独特なちょっと引っかかるような読後感。映画の原作ということで手に取ったのだが、イメージしてたのとは随分違った(笑)。

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